2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12490008
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
馬渕 一誠 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40012520)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 賢太郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (50302815)
藤本 宏隆 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (90300722)
枝松 正樹 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (60251328)
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Keywords | 細胞質分裂 / 分裂溝 / 収縮環 / アクチン / ミオシン / 低分子量Gタンパク質 / アクチン調節タンパク質 / リン酸化 |
Research Abstract |
1.分裂酵母ミオシンIIは分裂位置付近にアクチンに非依存的にドット状に集合し、これらがアクチン繊維とともに収縮環に再編成されることが分かった。次いで、ドット状集合に必要な部位を限定した。(アクチンは核付近の1点から放射状にaster-like structureを形成し、ここから収縮環の基盤となる先導アクチンケーブルが伸長する。)ミオシンVは2種存在し、そのうちの1つMyo4は間期には細胞端で活発に動き回る。分裂時には分裂溝の収縮環に局在しまた分裂溝近辺で活発に動き回る。myo4遺伝子破壊株は細胞内に顆粒を蓄積することから、分裂溝への物質輸送を行っているらしい。フィンブリンは収縮環形成時に収縮環の安定化に働き、アクチン脱重合タンパク質Adflと拮抗的に働くことも分かった。フィンブリン分子中での活性部位を同定した。 2.ウニ卵にcalyculin Aで疑似分裂溝が誘導されるが、この過程の早い時期にミオシン軽鎖の活性化部位が2重リン酸化されることを示した。この結果ミオシンは表層に集積し、アクチン繊維と相互作用して表層に張力を発生させることも分かった。アクチン結合タンパク質トロポミオシン、ARP2, 3などもこの表層に集積した。 3.分裂酵母の低分子量Gタンパク貫Rho3が細胞質分裂に関与していることを示した。またRho3の下流に新規のdiaphanous/formin For3があり細胞の極性成長に関与することを示した。さらに新たにみいだしたRhoGAPであるRga7がRho3のGAPであることを示した。
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[Publications] T.Noguchi: "Reorganization of actin cytoskeleton at the growing end of the cleavage furrow of Xenopusegg during cytokinesis"J.Cell Science. 114. 401-412 (2001)
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[Publications] Y.Asano: "Calyculin-A, an inhibitor for protein phosphatases, induces cortical contraction in unfertilized sea urchin eggs"Cell Motility and Cytoskeleton. 48. 245-261 (2001)
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[Publications] F.Motegi: "Identification of two type V myosins in fission yeast, one of which functions in polarized cell growth and moves rapidly in the cell"Molecular Biology of the Cell. 12. 1367-1380 (2001)
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[Publications] I.Yonemura: "Heterogeneity of mRNAs coding for Caenorhabditis eleganscoronin-like proteins"Gene. 271. 255-259 (2001)
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[Publications] K.Nakano: "Interactions among a fimbrin, a capping protein, and an actin-depolymerizing factor in organization of the fission yeast actin cytoskeleton"Molecular Biology of the Cell. 12. 3515-3526 (2001)
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[Publications] K.Nakano: "Characterization of GTP-activating proteins for the Rho-family small GTPases in the fission yeast Schizosaccharomyces pombe"Genes to Cells. 6. 1031-1042 (2001)
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[Publications] 馬渕一誠: "バイオサイエンスの新世紀第6巻細胞の誕生と死"共立出版. 198 (2001)