2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12490035
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Research Institution | Seinan Gakuin University |
Principal Investigator |
米谷 光弘 西南学院大学, 文学部, 教授 (50175006)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀田 昇 九州大学, 健康科学センター, 助教授 (00146797)
原田 昭子 兵庫大学, 健康科学部, 教授 (70173078)
原田 硯三 兵庫教育大学, 連合大学院, 教授 (90080275)
長谷川 勝一 美作女子大学, 生活科学部, 助教授 (80290500)
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Keywords | 幼児 / 環境条件 / 心身発達 / 幼児心身発達検査 / 生活構造 / 健康管理システム / IT化 |
Research Abstract |
『幼児身心発達検査』の改訂に伴い、幼児を取り巻く環境条件が心身発達へどのように影響を与えるかを多角的・多面的に明らかにするため、昨年度に引き続き、従来の体格(身長は月齢による回帰評価、体重(体型)は身長と月齢による重回帰評価)と運動能力(月齢と身長による重回帰評価点による走・跳・投の各基礎運動能力点の合計)の基礎データを蓄積・保存してきた。そして、来年度に向けて、行動特性を加味した幼児の健康度を考慮することにより、最近の幼児の生活構造との関係の新しい基礎データを総合的に検討できるシステム開発を試みている。 さらに、健康管理システムを構築するため、幼稚園や保育所でも、これまで活字で保存されてきた園のプロフィールや名簿管理及び発育・発達記録についてなど、幼児のデータをコンピュータに保存でき、その情報を有効に活用するため、データベースによる幼児の身心発達検査ソフト(幼児の体格・運動能力の評価ソフトを含む)を開発することができた。 初年度に引き続き、上記『幼児身心発達検査』や生活関係のデータは順調に蓄積できたが、昨年度と同様に、幼児への生理学的なデータ収集の試みについては、協力園の変更などにより、常時、測定することが難しくなり、継続的データを蓄積することが容易ではなかった。生理学的データの標準化問題など評価の在り方が不十分であり、あらゆる生理学データについては、今後検討の余地がある。 来年度に向けて、次年度からの検討課題である栄養によるエネルギー摂取量だけでなく、体脂肪・血圧・心拍数・発汗量・血流量などの生理学的な視点を含め、運動によるエネルギー消費量との関連を明らかにするため、歩数計(ライフコーダー・ハビット等)の導入や幼児への応用研究を試み、健康管理の評価ソフトのIT化と独自のシステムを開発することにより、実用化へ向けての保育現場とのネットワーク化を試み、応用研究としての新しい独自の健康管理及び評価システムづくりを目指したい。
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[Publications] 原田昭子, 原田碩三, 米谷光弘: "データベースによる幼児の身心発達検査ソフトの開発 -名簿及び発育・発達の記録について-"教育医学. 47・1. 32-33 (2001)
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[Publications] 米谷光弘: "園生活における心身発達と運動活動量との関係 -その2-"日本保育学会第55回大会研究論文集. (2002)
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[Publications] 米谷光弘: "低下した幼児期の体力は回復できるか -研究者の立場から-"保育学研究. 136-137 (2001)
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[Publications] 高健, 米谷他: "母子家庭における幼児の社会生活能力と母親の養育態度 -一般家庭との比較を通しての検討-"小児保健研究. 61・1. 73-81 (2002)