2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12490036
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Research Institution | Nagasaki Institute of Applied Science |
Principal Investigator |
早川 和男 長崎総合科学大学, 工学部, 教授 (60116241)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 有平 長崎総合科学大学, 工学部, 助手 (80289610)
伴丈 正志 長崎総合科学大学, 工学部, 助教授 (60218675)
白砂 剛二 長崎総合科学大学, 学長 (10086415)
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Keywords | 離島 / 居住福祉 / 高齢化社会 / 居住環境 / 地域社会 |
Research Abstract |
1.離島の高齢者福祉と居住環境との相互関係の分析を行った。 長崎県内の離島のうち小値賀島・大島・平戸島・生月島・宇久島を訪問し、現地において以下の資料収集を行った。すなわち、人口・世帯数等の統計的諸データ、町長を含めた行政担当者や福祉関係者からのヒヤリング、各種地図類、既存の民俗学的・歴史的な諸文献などである。 特に小値賀町では、離島全体の特徴である高齢化と密住過疎の実態に関して、島内の各地区レベルでそれらを明らかにした。また、特別養護老人ホームをはじめ、その他高齢者福祉関連諸施設の利用実態ならびに諸問題を島内の居住環境との関連性を踏まえて明らかにした。 2.新たな離島分類の枠組みの検討を行った。 これまでの離島は、地理的な位置、人口状態、行政単位との関係を軸に分類が行われており、これに基づき、様々な行政サービス等が行われてきた。今後は、さらに離島での生活環境の実感を踏まえた、本土の母都市との時間距離、福祉的ニーズ等を考慮した新たな枠組みの整理を試みた。 3.離島の居住福祉をめぐる技術的な検討課題の整理を行った。 近年、時間距離を一気に短縮し相互の情報交換が可能となったインターネットなどのIT(情報技術)が広まってきており、その重要性が強調されているが、その情報に関して、離島の居住福祉の実態や福祉需要などを盛り込む必要があり、その意義と内容の検討を試みている。また、既存の巡回福祉船を参考とし、医療・デイサービスを可能とする新たな船舶の設計に向けて諸条件の検討を行った。
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Research Products
(1 results)