2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12490038
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
JAMES・C Baxter 国際日本文化研究センター, 海外研究交流室, 教授 (60321618)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 貞美 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (60179207)
園田 英弘 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (50027562)
白幡 洋三郎 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (10135543)
渡辺 雅子 国際日本文化研究センター, 海外研究交流室, 助教授 (20312209)
TIMOTHY・D Kern 国際日本文化研究センター, 海外研究交流室, 助教授 (70321619)
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Keywords | 歴史叙述 / 歴史概念 / ヒストリオグラフィー / 民俗学 / 歴史教育 / 価値 / 規範意識 / 歴史小説 |
Research Abstract |
(1)2002.1.15〜17、アメリカのプリンストン大学との共催で、「歴史学と民俗学」というサブテーマを取り上げ、研究集会を日文研で行った。目的は、歴史学研究の新しい分野、又は新しい方法を探っていくことであった。その分野、方法への道を開くのは民俗学者と人類学者ではないかという前提をもって今回の集会を催した。参加者はこれまであまり研究されなかった問いを中心にし、"the folk"或は民衆を重視し日本文化史や社会史のトピックを考察・再考察した。アメリカから4名、カナダから1名、国内から4名の研究者が発表を行った。テーマは様々でありながら、討論では、普通の歴史資料に表れていない日本人の信仰・行動を弁明する理由・価値などをどう捉え、どう読み解き、どう説明したらよいかという問題に共同で取り組んだ。 参加者の研究は、日本史における民衆の信仰、社会団体と暴力、噂と騒動、メディアにおけるfolkの概念、歴史叙述と歴史小説、明治期の刑法における流産に関する法と民衆の価値及び行為、近年における沖縄市民アイデンティティーと民族像および観光業等々についてである。発表者のほか、国外1名、国内12名の研究者が討議に参加した。 (2)2001.9.5〜6及び2002.1.18〜19、2回、「認知と叙述スタイルから見た歴史教育」をサブテーマに日文研でワークショップを開催した。渡辺雅子(日文研)はコーディネーターとして担当し、国内から16名、海外から2名の研究者を発表者或は討論者として招聘し、討議を行った。 (3)2002.2.25〜27、台湾台北市の中央研究院歴史語言研究所で、「歴史の書き方をめぐって-比較的な観点-」をサブテーマにし、ワークショップを行った。日本から6名(全員日文研)、台湾から15名、アメリカから2名、フランスから1名の研究者が参加した。発表が10本行われ、討論は活発であった。
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