2000 Fiscal Year Annual Research Report
人文科学研究支援コラボレーション機能に関する実証的研究-国文学研究資料館の資料・史料を主な対象として-
Project/Area Number |
12551006
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
原 正一郎 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (50218616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴山 守 大阪市立大学, 学術情報総合センター, 教授 (10162645)
安藤 正人 国文学研究資料館, 史料館, 教授 (90113422)
安永 尚志 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (20017411)
中村 康夫 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (60144680)
杉本 重雄 図書館情報大学, 図書館情報学部, 教授 (40154489)
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Keywords | SGML / ダブリンコアメタデータ / コラボレーション / Z39.50 |
Research Abstract |
複数の情報システムをネットワークで結合し、あたかも単一のシステムであるかのように協調してサービスを行うシステムは電子的協調(コラボレーション:Collaboration)と呼ばれている。本研究ではコラボレーションシステムの実現を目指した研究・開発を行う。平成12年度の開発では、ダブリンコア(DC:Dublin Core)メタデータベースシステムとZ39.50サーバおよびZ39.50用Webゲートウェイの開発を行った。 DCメタデータはWeb検索に必要最小限のデータエレメント集合で、これにより従来の書籍や文書の所在情報などを統合することができる。平成12年度ではOPACデータと館蔵古書目録データをDCメタデータにマッピングした。これにより、例えば、タイトルに「源氏物語」を含む雑誌、単行本および古書を、単一かつ簡単な操作で、しかも高い精度で検索できた。DCメタデータの導入によりデータ構造の標準化は実現できたが、検索方法も標準化しなければ、異なるメタデータベースを同時に検索することはできない。そこで書誌情報の検索問い合わせの標準であるZ39.50の導入を試みた。これにより、検索システムに依存しない検索が可能となった。 平成13年度では開発したシステムの評価を行う。さらに、1)DCにマッピングするデータ種目の追加、2)Z39.50のフォーマットの追加、により汎用性の拡張を図る。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 原正一郎,安永尚志: "国文学電子資料館システム"国文学研究資料館紀要. 26号. 25-24 (2000)
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[Publications] 原正一郎,安永尚志: "国文学と電子資料館"情報処理学会研究報告. 2000-CH-46. 85-88 (2000)
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[Publications] 原正一郎,Howie X.Lan,安永尚志: "メタデータを利用したデータベースの統合"人文科学とコンピュータシンポジウム論文集. 97-102 (2000)
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[Publications] Shoichiro Hara: "Text Management for Japanese Classical Literature-From LOcal Markup to SGML"TEI and the Future. 2001 PNC Abstracr. 52 (2001)