2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12555016
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
巨瀬 勝美 筑波大学, 物理工学系, 助教授 (60186690)
|
Keywords | MRマイクロスコープ / MRI / 永久磁石 / 勾配コイル / 静磁場 |
Research Abstract |
非常にコンパクトで,机の上に置いても使えるようなMRマイクロスコープを実現するために,まず,そのキーポイントとなる永久磁石磁気回路の仕様を決定し,住友特殊金属(株)に開発を依頼した.その結果,重量85kg,静磁場強度1.0T,撮像領域13mm球のMRマイクロスコープ用永久磁石磁気回路を完成した.そして,この磁気回路に最適の勾配コイル系を開発するために,薄型のコイルエレメントを作成する技術を確立し,磁石の40mmのギャップに挿入可能な薄型勾配コイルプローブを作成した.以上の永久磁石磁気回路と,勾配磁場プローブ,そして,当研究室で開発済みのコンパクト型MRIコンソールを組み合わせて,総重量160kgの世界最軽量のMRマイクロスコープを構築した.このシステムを用いて,植物サンプルの三次元画像を取得し,100ミクロン立方の空間分解能が実現されていることを確認した.ただし,勾配コイル系からの発熱が静磁場の変動に大きく影響を与えていることが判明し,熱流の解析を来年度の課題とした.
|