2002 Fiscal Year Annual Research Report
環境調和と長期隔離のための実効型CO_2海洋隔離技術の開発
Project/Area Number |
12555055
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Research Institution | TOKYO INSTITUTE OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
平井 秀一郎 東京工業大学, 炭素循環エネルギー研究センター, 教授 (10173204)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末包 哲也 東京工業大学, 炭素循環エネルギー研究センター, 助教授 (30262314)
岡崎 健 東京工業大学, 工学部, 教授 (20124729)
大隈 多加志 電力中央研究所, 我孫子研究所・環境化学部, 上席研究員
津島 将司 東京工業大学, 工学部, 助手 (30323794)
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Keywords | 地球温暖化問題 / ハイドレート / MRI |
Research Abstract |
大気中のCO2の濃度の増加を抑制するために、火力発電所などの大量発生源から回収した液体CO2を海洋に隔離する方策は、CO2を注入・溶解する方法・技術によりいかに酸性化の程度を低減させ、生物影響を無視できるほど小さくするかが実用化されるかどうかのポイントとなる。本研究は、CO2液泡群を放出する直前にCO2液泡内に水を噴射することにより水と液体CO2が高圧化で反応し生成されるハイドレート微粒子を生成させ、ハイドレートの密度が大きいことを利用してCO2液胞を海洋中で加工させて溶解させることにより海洋深層にCO2を長期にわたり隔離させ、なおかつCO2液胞の溶解に要する移動距離が大きいことを利用して薄くCO2を溶解させ、生物影響が極めて小さい新しいCO2の海洋深層超希釈溶解技術を開発することを目的とする。 本研究で開発した方法は、CO2液泡内に水超微粒子を噴射することにより、水と液体CO2が高圧化で反応して生成されるハイドレート微粒子を生成させ、その効果をCO2海洋隔離が実現されるのに有効なものとして利用しようとするものであるが、水微粒子の表面に形成したハイドレートの分率を上げるために、微粒化した液体CO2の特性を噴出ノズル径、速度を大幅に変化させて、これらの現象を解明した。さらに、進展した方法として、水中にCO2液体を微粒化する方法について検討した。この場合、液泡内のCO2の分率は、上記のCO2液体の中の水噴霧に比べて小さくなるために、液泡の比重量を容易に増加させて周囲海水中を沈降する方法について明らかにした。
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