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2001 Fiscal Year Annual Research Report

高齢者との共生を目指した移動システムの研究

Research Project

Project/Area Number 12555069
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

鎌田 実  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20224644)

Keywords高齢者 / 交通 / 車両 / 高齢ドライバ / 運転 / モビリティ / ライフスタイル / 訓練
Research Abstract

1)シミュレータシステムの作成
操作系の変更を容易に行うことが可能であり,また高齢者が容易に乗り込めるようにリフト装置を配した6軸モーション装置によるドライビングシミュレータシステムを完成させた.これにより,高齢者を対象としたシミュレータによる車両操作実験が可能となった.
2)高齢者向け自動車操作系インタフェースの検討
白動車の運転における「認知」・「判断」・「操作」という一連の流れの中で,高齢化による「操作」能力の低下に対して有効であると考えられる操作系インタフェースの改良について,特に過去の取り組みが少ない操作系の形状面について注目し,比較検討を行った.
まずは,高齢者の「操作」能力低下の要因を調査検討した.すると,関節可動域の減少,筋力低下が主な要因であるという知見が得られた.
そこで,それらの能力低下要因を減少させることができると考えられる操作系として,操舵系は小舵角ハンドル,加減速系は左手スロットルスティック,およびハンドル附属式ブレーキレバーを提案,試作し,現状のオートマチック自動車の操作系との比較を行うために,上記のドライビングシミュレータシステムを用いて高齢者を対象とした操作系評価実験を行った.
実験は,操作負担はトラッキング課題と音の聞き分け課題による二重課題法を用いて評価し、操作性能はダブルレーンチェンジ時の成功率によって評価した.被験者は普通免許を所持する高齢者2名,および若年者2名を対象とした.その結果,現状の操作系と比較して新しく提案した操作系,特に小舵角ハンドルとハンドル附属式ブレーキレバーを組み合わせた操作系の高齢者に対する有効性が示された.
以上により,現状の操作系に対して新しい操作系を適用することによって,高齢若の運転能力を的確に補助することができることを示すことができた.

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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