外部電極放電を利用した時間分割法による可変色光源の開発

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 12555082
• Research Institution: Akashi National College of Technology
• Principal Investigator: 竜子 雅俊 明石工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (90043421)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 石神 敏彦 東芝ライテック(株), 研究所, 研究主幹 ; 藤野 達士 明石工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (80099829)
• Keywords: 発光色制御 / 蛍光体 / 紫外線 / 管壁放電 / 対紫外線感度 / 励起レベル / 時間分解測光 / 時分割

Research Abstract

前年度の結果を踏まえ、以下の項目に重点を置いて発光色の制御を試みた。また、応用例として平板型放電管を試作した。紫外線を直接測定するためには一部石英放電管も使用した。
1.放電管
(1)電極 放電特性の安定性を優先させ、平板放電管を含む全ての放電管に冷陰極を用いた。
(2)蛍光体 前年度に引き続き赤・青・緑3色の蛍光体を2つずつ即ち、赤+青,青+緑,緑+赤を混合塗布した3種類の放電管を試作し、赤⇔青,青⇔緑,緑⇔赤の発光色制御について測定した。
(3)封入ガス 封入ガスはXe+Hgとし、Xe封入圧を1.33kPa〜5.3kpaの間で4種類変えた放電管について測定した。
2.点灯回路の設計・製作 軸方向放電と管壁放電を時分割で点灯するのであるが、双方の放電共に回路方式としてはフルブリッジ回路を基本とし、それぞれの混合比を10:0から0:10まで可変とし、点灯周波数は1kHz〜50kHzの範囲で可変とした。
3.点灯実験 前年度の別途予算にて購入した「時間分解マルチ測光システム」をフルに活用することにより、アフターグロー等、種々のスペクトルの時間変化を詳細に測定した。また、初年度に設備備品費で購入したディジタルオシロスコープも最大限に活用し、管入力,管電圧,電流等を測定した。また、以上の結果、赤⇔青,青⇔緑,緑⇔赤それぞれの発光色制御において十分に発光色を可変とすることが可能となり、輝度も1,000[nt]以上とほぼ実用化レベルに到達できた。

Research Products

• [Publications] 藤野達士, 竜子雅俊, 青野正明: "内部電極と外部電極を併用した可変色蛍光ランプの試作"電子情報通信学会技術報告. EID2000-282. 109-114 (2001)
• [Publications] Tatsushi Fujino, Masatoshi Ryoko, Masaharu Aono: "Variable Color Discharge Lamps with Internal and External Electrodes"Journal of Light & Visual Environment. Vol.25,No.1. 13-18 (2001)
• [Publications] Tatsushi Fujino, Masatoshi Ryoko, Masaharu Aono: "Afterglow in Xe-Hg mixed Gas Discharge by Using External Electrodes"Proceedings of XXV international Conference on Phenomena in Ionized Gases. Vol.1,17p8. 213-214 (2001)
• [Publications] 松原儀明, 藤野達士, 竜子雅俊, 青野正明: "Xe-Hgランプの外部電極点灯における放電開始特性"平成13年電気関係学会関西支部連合大会講演論文集. G16-10. G349 (2001)
• [Publications] 藤野達士, 竜子雅俊, 青野正明: "Xe-Hg可変色蛍光ランプの発光特性"照明学会第16回光源物性とその応用研究会資料. LS-01-5. 26-33 (2001)