2002 Fiscal Year Annual Research Report
マルチメディア移動体通信における情報の時間構造保持・回復機構の研究
Project/Area Number |
12555109
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
田坂 修二 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (80110261)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 嘉浩 名古屋工業大学, 工学部, 講師 (50335098)
石橋 豊 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (40252308)
加藤 正美 三洋電機(株), デジタルシステム研究所, 主管研究員
布目 敏郎 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (10345944)
鈴木 隆宏 日本福祉大学, 情報社会科学部, 助教授 (70262954)
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Keywords | マルチメディア移動体通信 / メディア同期 / 無線LAN / WaveLAN / Bluetooth / マルチキャスト / 端末間同期 / ハンドオーバ |
Research Abstract |
本年度は,Bluetoothによるビデオ・音声伝送のメディア同期と,有線・無線統合網における端末間同期制御の2種類の研究を行った. Bluetoothについては,まず,ビデオ・音声伝送を対象として,RFCOMM Maximum Frame Sizeとベースバンドパケットペイロード長のセグメンテーション不整合について,昨年度の研究を発展させた.特に,セグメンテーション不整合がスループットやメディア同期品質に及ぼす影響を,実験により評価した.実験では,DSSSシステムからの干渉を白色雑音で模擬し,メディアサーバは一つの受信端末に音声・ビデオを送信した. 次に,Bluetoothによるビデオ・音声伝送において,パケット種別の違いがメディア同期品質に及ぼす影響を調査して,無線通信環境に応じてパケット種別を適応的に選択する指針を明らかにした.筆者らが以前に提案したメディア同期制御方式を実装し,その有効性も確認した.更に,ネットワークの状況に応じてパケット種別を適応的に切り替える方式を考案し,その有効性を実験により立証した. 更に,Bluetooth LANアクセスシステムにおいて,ポイント・ツー・マルチポイント通信を行う時に,規格で規定されているポール間隔による帯域割り当てを行う場合に生じる二つの問題点を明確にした.このうち一つは,実験により動作を確認した. 有線・無線統合網における端末間同期制御については,WaveLAN無線LANとIP有線網とから構成される実験網を構築し,無線端末がハンドオーバする場合の端末間同期制御方式について検討した.ビデオ・音声を,有線網上のサーバから無線端末と有線端末とにマルチキャスト伝送する場合のメディア同期品質を実験により測定し,端末間同期制御の有効性を定量的に示した.
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[Publications] 大倉浩嗣: "DM1パケットを用いたBluetoothポイント・ツー・マルチポイント通信における帯域割り当ての実験的評価"電子技術情報学会技術研究報告(CQ2002-16,RC2002-16). 102・21. 91-96 (2002)
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[Publications] 山田健太: "LANトラヒックを考慮したBluetoothパケット種別切り替え方式"2002年電子情報通信学会通信ソサエティ大会講演論文集2. B-11-6 (2002)
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[Publications] 大倉浩嗣: "The Effect of Segmentation Mismatch on Quality of Continuous Media Transmission by Bluetooth"Proceedings of IEEE PIMRC2002. 702-709 (2002)
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[Publications] 田坂修二: "Inter-Destination Synchronization Quality in an Integrated Wired and Wireless Network with Handover"Conference Record of IEEE GLOBECOM2002. CQRS-1 (2002)