2000 Fiscal Year Annual Research Report
情報システムの援用によるコンクリート構造物の知的維持管理手法の確立
Project/Area Number |
12555128
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
中村 秀明 山口大学, 工学部, 助教授 (20207905)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
麻生 稔彦 山口大学, 工学部, 助教授 (30231921)
浜田 純夫 山口大学, 工学部, 教授 (30164908)
宮本 文穂 山口大学, 工学部, 教授 (10093535)
宮川 豊章 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80093318)
松尾 栄治 山口大学, 工学部, 助手 (10284267)
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Keywords | 構造物劣化 / 維持管理 / 調査・点検 / データベース / 電子カルテ / 情報共有 / 画像処理 / デジタル画像 |
Research Abstract |
道路交通網に代表される社会基盤構造物の建設・整備により日本の社会資本の整備水準は着実に向上したが,これら社会基盤構造物の中には,建設後かなりの年数が経過しているため,老朽化しているものも少なくない. 本研究の目的は,今後増えるであろう社会基盤構造物(特にコンクリート構造物)の維持管理を合理的に行う維持管理手法について実用化を目指した研究を行っている.構造物の維持管理を行う上で最も重要な情報は,構造物の劣化状況や損傷状況などを調べる調査・点検であり,本研究では,調査・点検をシステマティックに行える維持管理手法を確立するため,本年度は以下のような項目について研究を行った. (1)構造物の調査・点検支援(画像処理)システムの構築 コンクリート構造物の調査・点検では,まず目視点検が行われ,目視点検から損傷図が作成される.そこで,近年性能が著しく向上したデジタルカメラやデジタルビデオを用い,撮影された画像を画像処理することで点検業務の大幅な効率化を行う.本年度は,画像処理を行う際に必要となる,劣化要因ごとのデジタル画像の収集を行った. (2)構造物維持管理データベースの構築 調査・点検により得られた図面や写真を含む構造物の維持管理に必要なデータを電子カルテとして一元的に管理できるデータベースの構築を行った.このデータベースは,ネットワークを使って情報の共有化を行うことが可能である.
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[Publications] 田中信也: "遺伝的アルゴリズム及びラフ集合によるデータマイニング技術の橋梁データベースへの適用"第52回土木学会中国支部研究発表会発表概要集. 15-16 (2000)
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[Publications] 神波修一郎: "ラフ集合を用いたデータマイニング技術の橋梁データベースへの適用"第55回土木学会年次学術講演会講演概要集. CS-096. 1-2 (2000)
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[Publications] 中村秀明: "橋梁データベースからのルール型知識の獲得に関する研究"第7回日本ファジィ学会中国・四国支部大会講演概要集. 1-4 (2000)
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[Publications] 河村圭: "Bridge Management System(BMS)における維持管理対策選定システムの開発"土木学会論文集. No.658,VI-48. 121-139 (2000)