2001 Fiscal Year Annual Research Report
視覚障害者・高齢者の微弱電波を利用した歩行案内システムの認知地図に関する研究
Project/Area Number |
12555153
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
栗本 譲 名城大学, 理工学部, 教授 (30043201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米澤 彰賢 名城大学, 理工学部, 講師 (50076551)
松本 幸正 名城大学, 理工学部, 助教授 (30239123)
高橋 政稔 名城大学, 理工学部, 教授 (40076576)
神作 弘 中央大学, 心理学部, 教授 (30065172)
藤田 素弘 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (90229013)
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Keywords | 視覚障害者 / 高齢者 / 微弱電波 / 社会実験 / 認知情報 / 歩行案内システム |
Research Abstract |
本年度の研究は、昨年度作成した微弱電波送信装置を利用した高齢者歩行案内システム実験と高齢者を対象にした認知地図作成のためのアンケート調査である高齢者の歩行案内システムの社会実験は平成13年10月27日(土)、28日(日)の2日間名城大学校内において約600m区間を実験区間とし実施した。この区間は、比較的急な勾配があり、かつその中には下り階段で約10m程下がる路線であるが、全路線とも歩道により区画され車両の影響は被らない区間である。高齢被験者は、名城大学に来たことのない人で、年齢は75歳以上で日頃買い物等に出歩いている20人を選定した。実験の被験者は、脳波計と心拍計が各1台しかないので同時に出発する2人にはそれぞれ脳波計と心拍計を装着し、移動中の挙動を記録するため8m/mビデオにより撮影した。そして、実験終了後アンケート調査を実施した。 認知情報作成のための高齢者に対するアンケート調査は、75歳以上の高齢者で愛知・岐阜県内に居住する約650人を対象に実施した。設問はフュエスシートの他22問で配布・回収とも調査員が各老人会まで出向き実施した。設問は記憶力、地名、人名および道に迷ったこと、あるいは出歩くときの手がかり、手がかりの方法、等高齢者が歩行時に必要と思われる事項を含んでいる。なお、高齢者の認知情報に関しては多くの新しい知見が得られ視覚障害者用認知情報との付き合わせが必要と思われる。 これらの実験およびアンケート調査により、おおくの知見を得ることができ、今後の実験および高齢者を被験者とするときの認知情報作成時の参考になることが多かった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 栗本譲, 松本幸正, 野田宏治, 森戸一隆: "高齢化社会における歩行案内システムの認知情報に関する研究"名城大学総合研究所紀要. No.6. 39-47 (2001)
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[Publications] 国島彰, 野田宏治, 松本幸正, 栗本譲: "微弱電波発信装置を用いた高齢者の認知情報に関する分析"土木学会中部支部研究発表講演概要集. IV. 421-422 (2001)
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[Publications] 荒木宏治, 森戸一隆, 本多弘司, 栗本譲: "視覚障害者歩行案内システムと認知情報に関する研究"土木学会中部支部研究発表講演概要集. IV. 423-424 (2001)
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[Publications] 国島彰, 森戸一隆, 野田宏治, 栗本譲: "微弱電波送信装置を用いた高齢者の認知情報に関する研究"土木学会平成13年度全国大会第56回年次学術講演会. IV. 282-283 (2001)
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[Publications] 野田宏治, 小倉俊臣, 国島彰, 栗本譲: "微弱電波発信装置を用いた視覚障害者の認知情報に関する研究"感覚代行研究会,第27回感覚代行シンポジウム. 53-57 (2001)
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[Publications] 野田宏治, 小倉俊臣, 栗本譲: "視覚障害者の歩行時における生体情報と認知地図に関する研究"土木学会土木計画学研究・講演集. (CD-ROM). (2001)