2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12555155
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
福島 武彦 広島大学, 工学部, 教授 (90124354)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松重 一夫 国立環境研究所, 地域環境研究グループ, 主任研究員 (40229464)
尾崎 則篤 広島大学, 工学部, 助手 (50294541)
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Keywords | 生物活性 / 連続測定 / 鉛直分布 |
Research Abstract |
DO,pH,クロロフィルa、水温、深度等を連続観測できる水質モニターをコンピュータ制御で上下させることが出来る装置を作成した。数水深にそれぞれ数分ごと止まったのち、別の水深に移動するプログラムを作成し、コンピュータに入力した。 その動作確認を国立環境研究所臨湖実験施設の屋外実験池(水深1.5m)において1週間程度2回行い、プログラム通り上下し、水質の鉛直分布を連続観測できることを確認した。DO,pHは昼間高く、夜低くなった。また、風の強くない時間帯では水質には鉛直分布が生じたが、風が強くなると全水深一様化した。こうした結果をもとに、光合成量、呼吸量を算定し、光量との関係を解析した。また、クロロフィルaの日周変化に関して、既往の研究報告との比較を行った。 また、このシステムを同施設の霞ヶ浦取水施設に取り付け、数日間の連続測定を行った。風速が10m/s以上の悪条件となったが、問題なく連続測定が可能であることを確認した。実験池と同じく、光合成量、呼吸量の鉛直分布、時間変化を気象量とあわせて解析した。 最後に、生物活性の鉛直分布、時間変化の測定をこうしたシステムを用いて行う場合と、水質モニターを数台用いて並列で行う場合について、測定精度を比較した。その結果、このシステムでは並列型と比べ、計器間のキャリブレーションのずれを考慮しなくてよいため、水質の鉛直差を精度よく計測できることを明らかにした。
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Research Products
(1 results)