2002 Fiscal Year Annual Research Report
ガス状物質による室内空気汚染低減化対策に関する研究
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12555165
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Research Institution | Tohoku Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
野崎 淳夫 東北文化学園大学, 科学技術学部, 助教授 (80316447)
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Keywords | 室内空気汚染 / 化学物質 / ホルムアルデヒド / 揮発性有機化合物 / 室内発生源 / 汚染低減対策 / 発生量 / 除去効果 |
Research Abstract |
シックハウス症候群や化学物質過敏症の関与が明らかにされているガス状物質について、(1)室内発生源からの発生量、発生特性を把握し、(2)各種汚染防止対策の低減効果を明らかにした。本年度の研究で得られた具体的な成果は、以下の1〜4である。 1.開放型燃焼器具からのガス状物質の発生 ある室内環境条件下での燃焼単位重量当りの機器VOC発生量が明らかとなった。すなわち、反射式石油ストーブのVOC発生量は、146〜172(ml/kg)であり、対流式石油ストーブは115〜466(ml/kg)、石油ファンヒーターは280〜852(ml/kg)であった。また、開放型燃焼器具の内外装に用いられている耐熱塗料からのVOC発生現象が明らかとなった。 2.家庭用空気清浄機のガス状物質の除去特性 フィルタ濾過式家庭用空気清浄機は、フィルタ部の吸着剤使用量に依存した除去効果を有することが確認された。ホルムアルデヒドの相当換気量(Q_<eq>)は、8.10〜19.9(m^3/h)であり、VOCのQ_<eq>は11.5〜22.4(m^3/h)であった。 3.脱臭装置のガス状物質除去効果 オゾン触媒式空気清浄機とオゾン利用脱臭機におけるガス状物質の除去効果とオゾン分解による二次生成物について検討を行った。オゾンによるVOCの分解に伴い、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドの生成が明らかとなった。 4.ベイクアウト効果の実験・理論的検討 ベイクアウトによる建築物構成部の発生量減少率(R_b)は、ホルムアルデヒドで6.54〜55.6(%)あり、VOCで7.40〜40.0(%)であった。また、ベイクアウトを施した建築物の室内濃度予測法を確立した。
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Research Products
(17 results)
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[Publications] 野崎淳夫他: "室内化学物質汚染低減化対策としてのベイクアウトの効果(その3)、室内VOC、ホルムアルデヒド汚染に関する研究(その4)"日本建築学会環境系論文集. 568(掲載予定). (2003)
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[Publications] 野崎淳夫他: "室内化学物質汚染低減化対策としてのベイクアウトの効果(その2)、室内VOC、ホルムアルデヒド汚染に関する研究(その3)"日本建築学会計画系論文集. 557. 35-40 (2002)
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[Publications] 野崎淳夫他: "家庭用空気清浄機のガス状物質除去特性に関する研究、ホルムアルデヒド除去効果"日本建築学会計画系論文集. 554. 35-40 (2002)
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[Publications] 野崎淳夫他: "室内化学物質汚染の低減化対策に関する研究(第1報)、室内ホルムアルデヒド、VOC汚染低減化対策としてのベイクアウト効果に関する研究"空気調和・衛生工学会論文集. 77. 13-20 (2002)
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[Publications] 野崎淳夫他: "室内化学物質汚染低減化対策としてのベイクアウトの効果(その1)、室内VOC、ホルムアルデヒド汚染に関する研究(その2)"日本建築学会計画系論文集. 530. 61-66 (2002)
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[Publications] 野崎淳夫他: "PIDモニタにおける室内VOC濃度の測定性に関する研究"室内環境学会総会抄録集. 5・2. 174-175 (2002)
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[Publications] 野崎淳夫他: "床下、天井裏、壁体内等における化学物質濃度の発生と室内移流に関する研究"室内環境学会総会抄録集. 5・2. 190-193 (2002)
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[Publications] 野崎淳夫他: "床下等の空間における化学物質の濃度と構造部材からの発生量に関する研究、室内空気環境とその快適性に関する研究(その1)"大気環境学会北海道東北支部総会抄録集. 9. 36-37 (2002)
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[Publications] 野崎淳夫他: "スプレー式塗料から発生するVOCと室内空気汚染に関する研究"空気調和・衛生工学会学術講演論文集. II. 685-688 (2002)
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[Publications] 野崎淳夫他: "家庭用空気清浄機のホルムアルデヒド除去特性、室内空気環境とその快適性に関する研究(その2)"大気環境学会北海道東北支部総会抄録集. 9. 38-39 (2002)
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[Publications] 野崎淳夫他: "家庭用空気清浄機のVOC除去特性、室内空気環境とその快適性に関する研究(その3)"大気環境学会北海道東北支部総会抄録集. 9. 40-41 (2002)
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[Publications] 野崎淳夫他: "汚染低減対策品における測定評価法、室内空気環境とその快適性に関する研究(その4)"大気環境学会北海道東北支部総会抄録集. 9. 42-43 (2002)
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[Publications] 野崎淳夫他: "開放型燃焼器具からのホルムアルデヒドの発生、室内空気環境とその快適性に関する研究(その5)"大気環境学会北海道東北支部総会抄録集. 9. 56-57 (2002)
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[Publications] 野崎淳夫他: "自然塗料および接着剤からのVOCの発生・室内空気環境とその快適性に関する研究(その6)"大気環境学会北海道東北支部総会抄録集. 9. 58-59 (2002)
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[Publications] 野崎淳夫他: "畳建材におけるVOCの低減化効果、室内空気環境とその快適性に関する研究(その7)"大気環境学会北海道東北支部総会抄録集. 9. 60-61 (2002)
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[Publications] 野崎淳夫他: "耐熱塗料からのVOCの発生、室内空気環境とその快適性に関する研究(その8)"大気環境学会北海道東北支部総会抄録集. 9. (2002)
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[Publications] 野崎淳夫他: "畳による室内化学物質濃度の低減性に関する研究"空気調和・衛生工学会学術講演論文集. II. 681-684 (2002)