2001 Fiscal Year Annual Research Report
オキシハライドの生成を利用した希土類金属リサイクルの新プロセス
Project/Area Number |
12555206
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
梅津 良昭 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (10005423)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇田 哲也 東北大学, 多元物質科学研究所, 助手 (80312651)
岡部 徹 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (00280884)
伊藤 譲 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教授 (80108464)
廣田 晃一 信越化学工業(株), 磁性材料研究所, 研究員
亀田 知人 東北大学, 多元物質科学研究所, 助手 (60333895)
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Keywords | 熱力学 / 希土類元素 / オキシハライド / レアアース / 塩化物 |
Research Abstract |
本年度は、ハライド塩やオキシハライド塩の準備・熱処理できる環境が整備されたことを踏まえ、RE/RECl_3共存下における希土類金属オキシハライド(REOC1)の熱力学的な安定性の測定実験を行い、希土類金属の新しい精製プロセスの主要なプロセスパラメータを調査検討した。 これまでの一連の研究を通じて、塩化物の高純度化や試料中の酸素分析等の手法、さらには電気化学的手法による極低酸素レベルヘの脱酸技術も確立しており、これらのノウハウを活用し、極低酸素分圧下での平衡実験を行った。具体的には、約500〜1000℃の範囲での、RE/REOCl(s)/RECl_3(s,1)共存下での平衡実験を主として行い、希土類金属の酸素濃度の分析値とこれまでに測定した酸素活量係数から、オキシクロライドの標準生成Gibbsエネルギーを推定した。また、EOC1(s)/REC1_3(s,1)もしくはREOCl(s)/RE_2O_3(s)2相混合塩の電気化学的な特性の測定(分解電圧、Emf測定)も行い、オキシハライド法による脱酸限界について定量的に検討した。 上記の実験ならびに脱酸実験を遂行する技術は確立しているが、これまでの研究では、高温実験後の反応容器内の試料を従来型のグローブボックスに移す際、大気中の水分や酸素で試料が汚染されることがあった。なお、本研究を発展させ、希土類金属の分離抽出実験についても検討した。
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