2000 Fiscal Year Annual Research Report
近赤外分光法によるポリマー中に溶解するCO2濃度センサーの実用化研究
Project/Area Number |
12555214
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大嶋 正裕 京都大学, 工学研究科, 助教授 (60185254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷垣 昌敬 京都大学, 工学研究科, 教授 (30027148)
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Keywords | 二酸化炭素 / 近赤外分光法 / 濃度センサー / 射出成形機 / 気泡成長 / プラスチック / 超臨界流体 / 高分子成形加工 |
Research Abstract |
本年度は、樹脂中にとける二酸化炭素濃度を測定する近赤外分光法センサーを成形加工法の一つである射出機に展開応用することを検討した。まず、二酸化炭素を注入し、樹脂と混ぜあう射出装置の仕様の策定・基本設計をおこない製造した。本研究用に作製した射出機の特徴として、金型内にも染料や結晶核剤を溶かしこんだ超臨界二酸化炭素を導入し、カウンター圧をかけることができ、射出樹脂のファンテンフローと超臨界二酸化炭素を利用した、樹脂の表面修飾が可能な射出機であること、ならびに金型内へ導入する二酸化炭素に溶かす安定化剤、結晶核剤の濃度のセンシングに近赤外分光法センサーの利用が検討できるものであることが挙げられる。次年度にこの供給ラインを敷設することにより、超臨界流体を利用した新しい成形装置と濃度測定の実証実験が実施できる。 射出機を準備する一方で、近赤外分光法のポリマー成形加工への応用として、バッチタイプの高圧セルに近赤外プローブを取りつけ、近赤外分光法による樹脂への二酸化炭素の拡散係数の測定ならびに染料の樹脂への拡散速度を計測できる装置を世界ではじめて開発した。現在、測定できる拡散係数の精度を、現有の磁気浮遊天秤による測定値と比較して、明らかにしようとしている。
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[Publications] M.Ohshima: "Polymeric Foaming in the 21^<st> Century"Proceedings of Thai-Japan Polymer Processing Workshop. 36-44 (2001)
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[Publications] M.Ohshima: "Polymeric Foaming of Olefin Polymer in the 21^<st> Century"Proceedings of Int.Sympo.on Future Technology for Polyolefin and Olefin Polymerization Catalysis. OP52 (2001)