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2002 Fiscal Year Annual Research Report

カベオラ機能の改変による細胞機能制御法の開発

Research Project

Project/Area Number 12557001
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

藤本 豊士  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50115929)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 向後 寛  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20282387)
Keywordsカベオラ / カルシウム / カハール細胞 / TRP4
Research Abstract

細胞膜の小陥凹であるカベオラは,受容体やシグナル伝達に関連する分子が集合しており,シグナル制御を行う膜領域であると考えられている。これらのカベオラの機能は,1)精製したカベオラに含まれる分子の諸性質をin vitroで分解する,2)カベオラの基本骨格を作るカベオリンの発現増強あるいは阻害の影響を検索する,などの方法によって明らかにされてきた。一方,我々は細胞内カルシウム濃度制御に関わると推測される2種類の膜蛋白質(IP3 受容体様蛋白質,形質膜カルシウムポンプ)がカベオラに局在することを見出し,カベオラが細胞内カルシウム濃度調節にも関わる構造であるとの仮設を提唱してきた。しかし,生きている細胞でこの機能を直接的に促えることはできなかった。
今回の実験では,小腸筋層の蠕動運動を司るカハール細胞を培養系に移し,細胞内カルシウム濃度変化について検索した結果,ジヒドロピリジン非感受性のカルシウム振動を検出した。この振動は徐波に対応しており,SK&F 96365-感受性かつstore-operatedである選択性陽イオンチャンネルに依存していた。さらに免疫電顕により,カハール細胞に多数存在するカベオラにTRP4が局在することを見出した。これらの結果はカハール細胞のカルシウム振動がペースメーカー機能に関係しており,TRP4を介するカルシウム流入に依存している可能性を示唆する。
上記の結果は,生体内の細胞のカベオラに第3カルシウム輸送関連蛋白質と言うべきTRP4が存在し,重要な機能を果たしていることを示したものである。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Kogo, H., K.Ishiguro, S.Kuwaki, T.Fujimoto: "Identification of a splice variant of mouse caveolin-2 mRNA encoding an isoform lacking the C-terminal domain"Arch. Biochem. Biophys.. 401. 108-114 (2002)

  • [Publications] Torihashi, S., T.Fujimoto, C.Trost, S.Nakayama: "Calcium oscillation linked to pacemaking of interstitial cell of cajal ; requirement of calcium influx and localisation of TRP4 in caveolae"J. Biol. Chem.. 277. 19191-19197 (2002)

  • [Publications] 藤本豊士: "細胞膜ミクロドメインの解析"脳21. 5. 192-196 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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