液晶パネルの導入によるCCD顕微鏡撮影装置を用いた多領域光学測定装置の高性能化

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 12557003
• Research Institution: Shimane Medical University
• Principal Investigator: 廣田 秋彦 島根医科大学, 医学部, 教授 (50156717)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 榎本 浩一 島根医科大学, 医学部, 助手 (70112125)
• Keywords: 光学的測定法 / CCDカメラ / 液晶パネル / 二次元顕微測光 / 膜電位感受性色素

Research Abstract

初年度に購入したCCDカメラは購入時の予想通り、毎秒1000フレームで動作させるには、ノイズ低減装置が必要であるごとが予備実験で明らかとなり、カメラコントローラを更新した。このコントローラに内蔵する形のAD変換装置が発売され、当初予定したコンピュータ内蔵型の製品と同価格で、高いSN比でシグナル処理が出来るので、それに変更した。また、顕微鏡の落射螢光装置の光源付属の直流電源は、商用周波数のリップルがかなり残っており、SN比を悪化させる要因であることが判明した。そこで、直流安定化電源装置を購入し、定電流でドライブすることにした。しかし、水銀ランプやキセノン光源では、点灯時に高圧を付加する必要があり、汎用の直流安定化電源装置にはその機能が無い。そこで顕微鏡の光源付属の電源で点灯し、アーク放電を維持したまま、双方の電源を損傷直流安定化電源に切り替える方式を現在試行中であるが、予想以上に難航し、今件は持ち越しとなった。
本年度はこれに並行して、コンピュータソフトの改善に取り組んだ。装置付属のソフトウェアはIDLという言語を用いて作られており、ソフトのソースファイルはすべてオープンで自由に作り替えることも認められている。本研究では、CCDに入力する背景光強度を液晶パネルをコントロールすることでほぼ一定に揃え、一様の灰色のイメージに近い像とすることを目的にしており、通常の測定用のソフトをそのまま用いる訳には行かない。米国のソフト開発者と密接に連絡をとりつつ、現在改造の準備として、標準の測定用ソフトウェアの解析を進めている。