2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12557028
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高田 賢蔵 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (30133721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸尾 聖爾 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助手 (70292018)
菅野 祐幸 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教授 (40252663)
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Keywords | EBウイルス / 動物モデル / トランスジェニックラット / CD21 / クラスII |
Research Abstract |
EBウイルス(EBV)はBリンパ球表面に強く発現しているCD21分子をレセプターとして細胞へ吸着する。CD21の有無が感染性を規定しており、EBVはヒトおよび一部の霊長類のBリンパ球にしか感染しない。本研究ではEBV感染症モデル動物の作製を目的として、CD21トランスジェニックラットを作製している。先ず、CD21遺伝子のcDNAクローンをラット免疫グロブリン遺伝子プロモーターに連結したプラスミドを構築し、得られたプラスミドを各種ラット由来Bリンパ球株に導入し、ラットリンパ球中でCD21が発現することをRT-PCR法により確認した。次いで、定法に従ってCD21トランスジェニックラットを作製している。現在までに2,135の卵にマイクロインジェクションし、8匹のラットより仔が生まれ、その内3匹のラットからの仔にCD21が導入されていることを確認した。現在これらラットの系統化を進めつつ、CD21のリンパ球での発現を確認しつつある。 また、クラスII分子がEBV感染のコレセプターとなっているという報告がある。ラット由来の細胞株へCD21と共にクラスII分子を発現させると、EBVの感染率が著しく亢進することが確認された。従って、CD21とクラスII分子のダブルトランスジェニックラットがCD21単独のトランスジェニックラットより理想的な感染モデルとなる可能性が高い。そこで、クラスII分子のトランスジェニックラット作製も行っている。クラスII遺伝子のcDNAクローンをラット免疫グロブリン遺伝子プロモーターに連結したプラスミドを構築し、得られたプラスミドを各種ラット由来Bリンパ球株に導入し、ラットリンパ球中でクラスII分子が発現することをRT-PCR法により確認した。次いで、定法に従ってCD21トランスジェニックラットを作製している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Konishi, K.: "Role of Epstein-Barr virus-encoded latent membrane protein 2A on virus-induced immortalization and virus activation."J Gen.Virol.. (in press).
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[Publications] Kitagawa, N.: "Epstein-Barr virus-encoded poly-A^- RNA supports Burkitt's lymphoma growth through IL-10 induction."EMBO J.. 19. 6742-6750 (2000)
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[Publications] Komano, J.: "Role of bcl-2 in Epstein-Barr-induced malignant conversion of Burkitt's lymphoma cell line Akata."J.Virol.. 75. 1561-1564 (2001)
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[Publications] Yang, L.: "CD21-mediated entry and stable infection by Epstein-Barr virus in canine and rat cells."J.Virol.. 74. 10745-10751 (2000)
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[Publications] Oda, T.: "Epstein-Barr virus lacking glycoprotein gp85 can not infect B cells and epithelial cells."Virology. 276. 52-58 (2000)
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[Publications] Takeda, T: "Lytic Epstein-Barr virus infection in the synovial tissue of rheumatoid arthritis."Arthritis Rheum.. 43. 1218-1225 (2000)