2001 Fiscal Year Annual Research Report
表皮維持機構を解析するための新しい手法による遺伝子改変マウス作製
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12557070
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
竹田 潤二 大阪大学, 先端科学技術共同研究センター, 教授 (50163407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 伸太郎 鐘紡基礎科学研究所, 研究グループ長(研究職)
東城 博雅 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90135707)
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Keywords | LCB2遺伝 / Cre / loxP / Tリンパ球 / コンディショナルジーンターゲティング / スフィンゴ脂質 / キメラマウス / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
1. 表皮特異的Stat3遺伝子破壊マウスの解析 Stat3は表皮の遊走に対して重要な役割を果たしていることが判明している。つまり、Stat3欠損表皮は創傷治癒遅延という重篤な表現型をしめす。今年度、Stat3欠損細胞は遊走能傷害がみられるがそれは接着能の亢進であることが判明した。しかもそれはP130^<cas>の高リン酸化をともなっていた。 2. 表皮特異的スフィンゴ脂質欠損マウス作製 表皮は他の臓器と異なり、セラミドを中心としたスフィンゴ脂質に富んでいる。そのスフィンゴ脂質は、表皮バリヤーとして重要であることが示唆されているが、直接的な証拠は存在しない。そこで、スフィンゴ脂質生合成の最初のステップであるserineとpalmitoilCoAの縮合反応を触媒するSerine-palmitoil transferaseをコードとする遺伝子LCB2のエクソンにloxP配列が挿入されたマウスを作製した。そのマウスは離乳時に死亡する。さらに電顕で顆粒層でみられるlamellar granuleの中の層構造が完璧に消失していることが判明した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Nishimura, J. et al.: "Efficient retrovirus-mediated PIG-A gene transfer and stable restoration of GPI-anchored protein expression in cells with the PNH phenotype"Blood. 97. 3004-3010 (2001)
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[Publications] Kawane, K. et al.: "Requirement of DNase II for definitive erythropoiesis in the mouse fetal liver"Science. 292. 1546-1549 (2001)
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[Publications] Horie, K. et al.: "Efficient chromosomal transposition of a Tc1/mariner-like transposon Sleeping Beauty in mice"Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 98. 9191-9196 (2001)
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[Publications] Sano, S. et al.: "Stat3 in thymic epithelial cells is essential for postnatal maintainance of thymic architecture and thymocyte survival"Immunity. 15. 261-273 (2001)