2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12557073
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石橋 忠司 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40151401)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 実 東北大学, 素材工学研究所, 講師 (30006043)
津田 雅視 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (10312555)
間島 一浩 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (50312567)
梨原 宏 東北工業大学, 工業竟匠学科, 教授 (40128971)
|
Keywords | ステント / ニチノールステント |
Research Abstract |
本年度の研究実施計画に従い各研究者が以下の如く行った。 1)ステントデザイン(梨原、石橋) すでに海外での発表されているステントの文献や学会等にて報告されているものをリサーチした。過去に開発されたステントの形状、特許出願情報から我々が開発中のステントが形状、デザインでの特許競合などがないことを検討した。東北工業大学工業意匠学教室(梨原)の指導のもとに購入したCADソフトを持ちてコンピューター上で三次元的に収縮した状態と拡張した状態とのステントをシュミレーションを繰り返した。ほぼそのデザインは決定したが、デザインは特許出願中であり詳細は報告できない。 2)レーザーカット用画像の抽出(石橋、松本) デザインに見合う、金属材料の選定、ステント金属の厚み、カット後の金属特性について検討した。ほぼ現行のニチノールの材料と記憶形状付けで可能であろうとの方向性が決定された。 3)アイデアモデルの試作(松本、石橋) 購入した金属材料を用いて、決定したモデルをレーザーカット法にて試作品を作成した。まだ完成品でないので形状の改善、拡張力、屈曲性での改善の必要性があり試作品を繰り返し作成している。 4)試作ステントの安全性と実用性の確認(石橋、間島、津田) 試作品の拡張力試験、引っ張り試験を行い、不十分で改善が必要との判定で新たな試作品の完成をまっている。安全性確認のための動物実験開始に備え、FDA,厚生省の医用器具製造安全性のガイドラインに乗っ取った豚、犬での動物実験計画書を作成した。現時点でのステント治療問題点の現状と把握のためステント研究会で気道系ステントの発表ならびに調査研究も行った。
|
-
[Publications] 松橋俊夫,石橋忠司 他: "下肢深部静脈血栓症に対するCT-Venographyの経験"臨床放射線. 45. 1631-1637 (2000)
-
[Publications] 石橋忠司 他: "放射線部門内DICOMネットワークの構築,Reporting systemならびにHIS.RISとの連携について"臨床放射線. 46. 274-261 (2001)
-
[Publications] 間島一浩,石橋忠司 他: "Budd-Chiary 症候群のCT所見-肝内低吸収域と造影増強効果について"臨床放射線. 46. 209-215 (2001)
-
[Publications] 田村亮,石橋忠司 他: "MR cholangiographyにおける新たな管腔径計測法"日医放会誌. 60. 738-745 (2000)
-
[Publications] 女川テレメディシン研究会編著: "地域医療を変えるテレメディシン IT遠隔医療の実践"東洋経済新報社. 163 (2001)