2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12557118
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
毛利 資郎 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40117271)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉良 潤一 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40183305)
北本 哲之 東北大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20192560)
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Keywords | CJD / 感染性 / 血液 / バイオアッセイ |
Research Abstract |
1.CJDマウス血液中の感染性 実験的プリオン病のマウスの血液中の感染性を検定するために、F1株に対してもっとも感受性の良いNZWマウスを用いて感染性を調べた。 具体的には、CJD F1株接種後発症したNZWマウスから血液を採取し、20μlずつをNZWマウスの脳内に接種し、発症の有無を観察中である。現在、約500日以上を経過しているが、CJDの発症は認められない。これらのうち、CJD以外の症状による一般状態の悪化のため約500日で安楽死を行って組織学的に検索したマウスでは脳には海綿状変性や異常プリオン蛋白質の沈着は認められていない。また、ヒト・プリオンタンパク遺伝子ノックインマウス(Ki-ChM)を用いたヒト血液の感染性についても観察中である。 2.マウス脳における感染性のEnd-point titration assay ヒト血液の感染力価を測定する際の基準を作成するためにKi-ChMマウスの発症脳の感染力価をKi-ChMマウスを用いて測定した。 具体的には、発症したKi-ChMマウス脳の段階希釈乳剤(10^<-1>〜10^<-8>)を作製し、Ki-ChMマウスの脳内にそれぞれ20μlずつ接種し、潜伏期間と発症率を調べた。その結果10^<-1>では平均109日の潜伏期間で全頭(発症6頭/接種6頭)であった。以下、希釈するごとに潜伏期間が延長し、10^<-2>:121日(6/6)、10^<-3>:139日(4/4)、10^<-4>:149日(5/5)、10^<-5>:167日(6/6)、10^<-5>:>279日(4/5)、10^<-5>:>443日(1/6)となった。10^<-5>より高い希釈では全頭は発症せず、10^<-5>では発症が認められなかった。 これらの結果からKi-ChMの発症脳における1gあたりのLogID_<50>は8.16であった。潜伏期間と感染価をプロットして近似直線を引くことによって潜伏期間と感染価の関係が得られた。間と感染価をプロットして近似直線を引くことによって潜伏期間と感染価の関係が得られた。
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