2000 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト型モノクローナル抗体を利用した新しいバイオフィルム感染症予防法の確立
Project/Area Number |
12557158
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
泉福 英信 国立感染症研究所, 口腔科学部, 主任研究官 (20250186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 敏彦 国立感染症研究所, 動物管理室, 室長 (60100062)
村田 貴俊 新潟大学, 歯学部, 助手 (10313529)
花田 信弘 国立感染症研究所, 口腔科学部, 部長 (70180916)
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Keywords | NODscidマウス / streptococcus mutans / CD4 / CD8 / PAcペプチド / IgM / IgG / IgA |
Research Abstract |
NODscidマウスは、SCIDマウスよりもNK細胞が少ないという点でヒト末梢血単核細胞(PBMC)の定着が5倍から10倍高いとされている。そこでNODscidマウスにヒトPBMCを定着させ、ヒト免疫系を確立したモデル動物が確立し、Streptococcus mutansの表層蛋白質抗原(PAc)に反応するヒト型モノクローナル抗体を誘導できるか検討を行った。またマウスから脾臓細胞を採取し、FITC標識抗ヒトCD45,CD4,CD8抗体を細胞に反応させ、FACS解析を行い、マウス脾臓内におけるヒトPBMCの定着率について検討を行った。ヒトの末梢血から細胞浮遊液を調製した。3x10^7PBMC/500μl HBSSをマウス腹腔内に移植後、PBS,IL-4,IL-12,IL-18,抗IFNγ抗体とPAcペプチドとKLHを週に1度、計3回腹腔内に投与した。4週から7週経過後、マウスから血清を採取し、血清中のPAcに対するヒト型抗体価と総ヒト型抗体価の検討をELISAにより行った。その結果、IL-18の処理マウスは、PBS処理に比べ脾臓への顕著なヒトCD45,CD4とCD8T細胞の定着を誘導した。、)。IL-18と抗IFNγ抗体を腹腔内へ注入すると、血清中のヒトIgM,G,A抗体価をPBS投与のコントロール群に比べ上昇させることが認められた。また、KLHに対するヒト型抗体価も上昇させることが明かとなった。今後は、PAcペプチドに対する抗体価の変動を検討し、特異抗体価を上昇させる条件設定を確立していく予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] H.Takeuchi,H.Senpuku 他: "New dental drug delivery System for removing of mutans streptococci from the oral cavity : effect on microbiol flora"J.J.Infect.Dis.. 53. 211-212 (2000)
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[Publications] K.Matin,H.Senpnku 他: "Effects of monoclonal antibodies in Streptococcus mutans attachment."Bacterial adherence. 14(in press). (2000)
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[Publications] S.Kusano,K.Tamada,H.Senpuku 他: "Epstein-Barr viros nuclear antigen-I-dependent and independent orip-binding celluar proteins"Intervirology. (in press). (2001)
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[Publications] 泉福英信,由川英二,花田信弘: "う蝕予防のIT革命"クインテッセンス. 19. 77-85 (2000)
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[Publications] 泉福英信,花田信弘,由川英二: "培養法による口腔の日和見感染菌の検出"アポロニア. 11. 4-11 (2000)