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2000 Fiscal Year Annual Research Report

咬合診断システムの開発

Research Project

Project/Area Number 12557164
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

三浦 宏之  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40199956)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高村 昭生  小野測器株式会社, 取締役研究主幹
栗山 實  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (90134725)
真柳 昭紘  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (90014167)
Keywords機能的咬合面形態 / 咬合接触点 / 咬頭嵌合位 / 側方滑走運動時 / 機能咬頭 / 非機能咬頭
Research Abstract

クラウンの咬合接触点は,顎口腔系と調和したクラウンの機能的咬合面形態を考える上で極めて重要である.クラウンの咬合が適切でないと支台歯に障害を与えるばかりでなく,顎口腔系全体の調和を乱し,様々な問題を引き起こす可能性がある.クラウンの咬合接触状態が顎口腔系にどのような影響を与えているか,また咀嚼機能とどのような関係にあるかについてはいまだに不明な点が多い.そこで.食品咀嚼時の下顎運動,筋活動.歯の変位,咀嚼効率を多現象同時記録して解析し,広く臨床応用可能なクラウンの咬合接触を総合的に診断できるシステムを樺築することが本研究の目的である.
咬合接触部位の変化と歯の変位経路との関係を明らかにするために,歯の変位経路の測定を行い,以下の結論を得た.
1.上顎第一大臼歯の変位様相は,咬合接触による影響を受けやすく,特に頬側咬頭内斜面,舌側咬頭の外斜面での単独での接触での噛みしめ時は,咬頭嵌合位噛みしめ時には通常みられない頬側方向への変位経路を示した.
2.下顎第一大臼歯の変位様相は,上顎にくらべると咬合接触による影響を受けにくく,接触部位の違いによらず,咬頭嵌合位噛みしめ時と同様の舌側方向への変位を示した.
3.上顎第一大臼歯の荷重変位曲線は,荷重部位の影響を受けやすく,特に頬側荷重時には変位量が大きくなる傾向があった.
4.下顎第一大臼歯の荷重変位曲線は,荷重部位の影響を受けやすく,特に舌側荷重時には,変位量が大きくなり,2相性を示すこともあった.
5.咬合接触点と歯の変位との間には密接な関係があり,歯冠補綴物への咬合接触点の付与に際しては,上下顎の咬合接触関係に十分留意する必要があることが示唆された.
さらに,上下顎臼歯は咬頭嵌合位では機能咬頭の咬頭頂付近に2〜6点の咬合接触点をもち,側方滑走運動時にはそのなかの1〜2点が側方咬合位まで連続して咬合接触を示し,その際,機能咬頭上の臨床的には定点ともみなせる小面が対合歯の非機能咬頭の内斜面あるいは辺縁隆線を滑走するという咬合接触様相を呈することが明らかとなった.

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 菅原規子: "側方滑走運動時の咬合接触様相"口腔病学会雑誌. 67・3. 251-263 (2000)

  • [Publications] 石原弘文: "咬合接触部位が歯の変位様相に及ぼす影響"口腔病学会雑誌. 67・4. 310-321 (2000)

  • [Publications] Miura,H.: "Behavior of the interdental proximal contact relation during function."J Med Dent Sci. 47・2. 117-122 (2000)

  • [Publications] 三浦宏之: "咬合機能と歯周組織"口腔病学会雑誌. 67・1. 1-10 (2000)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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