2001 Fiscal Year Annual Research Report
看護情報の電子的交換規約の開発および評価に関する研究
Project/Area Number |
12557240
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
美代 賢吾 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (40302690)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石垣 恭子 島根医科大学, 医学部, 教授 (20253619)
水流 聡子 広島大学, 医学部, 助教授 (80177328)
大江 和彦 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (40221121)
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Keywords | 看護情報システム / 看護サマリー / 情報交換規約 / XML / システム間連携 |
Research Abstract |
本研究の本年度の実施計画の柱は、昨年度作成した看護サマリ標準項目セットβ版を、実際のシステム上に実装し、試験的な運用を行うことである。研究実施計画に基づき本年度の実績として、下記の成果を得た。 (1)昨年度作成した看護サマリ標準項目セツトβ版の再検討を行い、項目の見直しをおこなった。その結果、粒度の細分化と、網羅的な採録により、項目集β版の全項目数は、941項目になった。そのうち「電子保存された診療録情報の交換のためのデータ項目セット(J-MIX)」に対応付けられるものは654項目(69.5%)であり、看護独自の項目は、287項目であった。 (2)項目集β版は、看護サマリで使用される可能性のある項目について網羅的に収集したものであり、これらすべての項目を病院-在宅施設間で交換する必要があるわけではない。そこで、現実的に必要となる項目および交換のための情報構造について、既存の3施設の看護サマリーを元に、項目集β版から必要な項目を抽出して試験用のDTDを作成した。 (3)平成10年度国立大学附属病院共通ソフトウェアである、「医療文書作成支援システム」を用いて開発サーバー上に上記の交換規約β版を実装した看護サマリ作成システムを構築した。また、看護サマリ受信側の試験用システムとして、ネットワークで接続された端末に上記の看護サマリ標準項目セットβ版を実装したシステムを構築した。 (4)また、ネットワークを介さずに、FDやCD-Rなどの物理媒体を用いて交換するための実験用に、DTDにそったXMLファイルの出力を行った。 (5)上記成果は、研究者代表者が第21回医療情報学連合大会において、成果発表を行った。また、研究分担者、研究協力者らも、これらの成果の一部の発表を行っている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 美代 賢吾, 他: "看護サマリの電子的交換のための項目集β版の開発と試験実装"第21回医療情報学連合大会論文集. 21. 214-215 (2001)
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[Publications] 石垣 恭子, 他: "「病院から訪問看護ステーションに送る看護サマリーデータベースの構築」に向けての基礎的看護サマリー情報の整理"日本在宅ケア学会誌. 4・3. 40-47 (2001)
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[Publications] 水流 聡子, 他: "連携に必要な情報の精選と電子的手段による共有:現状と展望"看護展望. 27・2. 36-40 (2002)
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[Publications] 柏木 聖代, 他: "病院から在宅へと移行するクライアントの看護に必要なデータ項目セットVerisionαの開発と評価"医療情報学. 21・1. 109-118 (2001)