2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12558004
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Research Institution | Bunka Women's University |
Principal Investigator |
田村 照子 文化女子大学, 服装学部, 教授 (30060817)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 一之 (有)インタークロス, 開発部, 開発課長
岩崎 房子 文化女子大学, 短期大学部, 教授 (40103775)
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Keywords | 温冷覚閾値 / 汎用型 / 温冷覚閾値測定装置 / 温冷感受性 / 皮膚接触圧力 / 身体部位別温冷覚閾値 / 温度閾値 / 熱流閾値 |
Research Abstract |
12年度に試作した汎用型温冷覚閾値測定装置の評価・修正改良を施し2次試作を完成することを目的として以下の事象について検討を行った。 1.熱伝導率の異なる2種の材料、アルミニウムと銅を熱伝導板に使用した時の制御性及び温度閾値に及ぼす影響を調査した結果、熱流閾値では両者大差ない傾向を示し、温度閾値では銅がアルミニウムに比較してやや大であった。一方プローブ温度制御性については銅の方が優れ、特に初期値をセットするための時間がアルミニウムでは銅の数倍を要することから、2次試作のプローブには銅の熱伝導板を用いた。 2.本装置の最終目標はどのような姿勢、測定方向においてもプローブ・皮膚面間の接触圧力が一定となるように圧縮系を加えることである。水平体表面に200〜500g/cm^2の荷重設置した時の温度閾値に及ぼす影響を調査したところ接触圧力の違いによる温度閾値には有意差は認められなかった。今後の課題としてはむしろ水平面以外での接触圧が極端に小さくなる場合の検討の必要性が、また身体の部位によってはプローブ・皮膚面間に隙間を生じることが考えられ、これについてはプローブのサイズを身体曲面に合わせて複数用意する必要性が示唆された。 3.2次試作したプローブを用いて成人女子の身体部位別温冷覚閾値を評価した結果、従来の温・冷点及び温・冷感受性との間に0.53〜0.71の相関を示した。また、従来のものと比べ、小型化し、安定状態に達するまでの時間が短縮されたことにより、被験者への負担も軽減できたと考えられる。
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[Publications] 田村照子, 岩崎房子, 小田一之: "皮膚面の温冷覚閾値測定装置の開発とその応用"繊維学会予稿集. 56巻2号. 34 (2001)
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[Publications] 田村照子, 内田幸子, 岩崎房子, 小田一之: "汎用型温冷覚閾値測定装置の開発と応用"人間-生活環境系シンポジウム報告集. 25巻. 175-178 (2001)
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[Publications] 岩崎房子, 小田文子, 田村照子: "中・高年女性の温熱生理・心理反応"人間-生活環境系シンポジウム報告集. 25巻. 220-223 (2001)