2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12558004
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Research Institution | Bunka Women's University |
Principal Investigator |
田村 照子 文化女子大学, 服装学部, 教授 (30060817)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 一之 (有)インタークロス, 開発部, 開発課長
小柴 朋子 文化女子大学, 服装学部, 助教授 (70310399)
岩崎 房子 文化女子大学, 短期大学部, 教授 (40103775)
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Keywords | 汎用型 / 温冷覚閾値測定装置 / 温冷覚閾値 / 温冷感受性 / 身体部位別 / 高年女子 / 中年女子 / 若年女子 |
Research Abstract |
昨年開発のプローブ(刺激面25mm角)の面積では、速度0.1℃/secで温調させて自覚閾値を検出する方法がもっとも信頼性があることを報告した。しかしながら25mm角という面積では接触しにくい部位もあったため、今年度は10mm角のプローブを開発し最適測定条件を探査した。その結果、10mm角プローブは25mm角プローブに比較して、閾値が大きくしかも0.1℃/secでは明確な自覚が得にくいことが示唆された。 プローブの接触圧力に関しては閾値に差の生じにくいプローブ重量を検討し昨年度に開発したが、接触圧力の違いによる自覚閾値の差を測定可能にするための接触圧力を検出する手段をプローブに設置した。 ソフトウエアは解析までの処理が不可能であったが、今年改良を加え測定から解析までの処理を実現可能なソフトウエアを開発し解析することができ汎用型としての機能をより発揮することが可能となった。 上記修正改良を施した装置を用いて、40歳〜50歳代の中年女子19名及び60歳〜80歳代の高齢女子20名の皮膚面における26部位の冷・温覚閾値を測定し、加齢に伴う冷・温覚閾値の変化を調べた。冷・温覚閾値の部位別パターンは各被験者群とも同様の傾向で前額、頬、顎の顔面部の閾値は小さく、下腿、足背、足底の下肢部での閾値は大であった。高齢女子の冷・温覚閾値は若年女子(13年度測定)、中年女子に比べ大きく、加齢に伴う温度感受性の鈍化の傾向がみられた。
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[Publications] 田村照子, 内田幸子, 岩崎房子, 小田一之: "汎用型温冷覚閾値測定装置による皮膚の温度感受性分布の測定"第15回繊維連合研究発表会講演要旨集. 15集. 208 (2002)
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[Publications] 内田幸子, 田村照子, 小田一之, 岩崎房子: "高齢女子における冷・温覚閾値の変化"第26回人間-生活環境系シンポジウム報告集. 26集. 33-36 (2003)