Research Abstract |
本研究の目的は,エージェント技術を用いて,個人がもつ人脈ネットワークを通じてユーザ同士が新たに出会い,知識ネットワークの構成し,新たな知識を創造し,それを蓄積・活用していける協調学習環境を構築することである.つまり,本研究では,人脈ネットワークを単に情報や知識の伝達手段だけでなく,一人一人の個人の能力の開発手段と捉えており,各個人の知識ネットワークの成長と知識の創生の支援を目指す.また,人脈探索エージェントは,利用者の代理人として人脈をたどり,ネットワーク空間を自由に動き回り,他のエージェントと協調しながら,利用者の目的とする人物と人脈を捜し出す.人脈の視覚化では,VRMLを利用して3次元表示を試みる.さらに,仮想的社会空間を提供し,そこでユーザの代理人として新しい人脈を築き,知識ネットワークの発展を支援するエージェントを提案する.本研究は,人脈ネットワークを利用して,ユーザ間の出会いを支援し,新たな協調学習の場を提供するという意味で独創的研究であり,その意義は大きい.特に,人間関係が重視される日本社会においては,本システムの利用効果が高いと考えられる. 平成13年度は,人脈探索エージェントの構築とシステム全体の評価,及び洗練化を行った。 (1)評価のための人脈データの入力(古郡,越智) (2)人脈データベースの評価/考察(緒方,越智,古郡) (3)人脈データベースの再構築(越智,古郡) (4)システムを結合し,民間企業と大学において評価(緒方,越智,古郡) (5)システムの再構築と再評価(緒方,古郡,矢野,金,越智) (6)最終システムの完成(緒方,古郡,矢野,金,越智) (7)研究成果のまとめと報告書作成(緒方)
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