2000 Fiscal Year Annual Research Report
インターネット双方向通信による病院内学級児童の学習環境改善に関する研究
Project/Area Number |
12558013
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
磯本 征雄 名古屋市立大学, 自然科学研究教育センター, 教授 (10029994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 奈佳子 名古屋市立大学, 看護学部, 助教授 (30178032)
宮原 一弘 名古屋市立大学, 自然科学研究教育センター, 助手 (90315903)
奥戸 雄二 名古屋市立大学, 自然科学研究教育センター, 教授 (80295625)
河合 洋子 名古屋市立大学, 看護学部, 講師 (10249344)
小笠原 昭彦 名古屋市立大学, 看護学部, 教授 (30249346)
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Keywords | インターネット / 院内学級 / 初等教育 / 学習環境 / 情報システム / 授業改善 / 双方向通信 / 情報技術 |
Research Abstract |
病院には、虚弱体質や疾病のために病院に入院して治療を余儀なくされた児童・生徒のために院内学級があり、彼らの学習を助けている。本研究課題は、院内学級と通常の小学校をインターネットで接続することで、院内学級の学童にも小学校の学童と同じ学習環境を作るための要件の研究を目的とする。近年の情報技術の進歩で社会の情報基盤が整備され、これに伴い総ての人が等しく情報技術の恩恵を受け得る状況を作ることが社会的な課題になってきた。インターネットなどの近年の情報技術は、世界における時間や空間の制約を緩和しており、遠隔教育などの例に見るように学習環境においても、時間・距離を意識する必要のない学習環境が出来てきた。 平成12年度において、院内学級と小学校を結ぶ通信回線と多様な教育に適応できるマルチメディア・パソコンなどの情報システム構成を設計した。情報システムの活用方法は、電子メールやホームページによる情報交換とテレビ会議による交流である。現時点では、これらのシステムを操作する訓練をしている。 院内学級と小学校のインターネット接続で、健常児と院内学級児童の交流を実現する。多くの院内学級児童は、通常の生活から離れていることで孤独感を抱くことが多々ある。インターネットで小学校と交流することで、健康時の生活感覚を持続させ、回復後の学校復帰を助けることになる。また、この交流で健常児に院内学級の存在や様々な社会生活を知らせることになる。本研究課題では、情報技術を活用してこうした院内学級の学習環境の改善を図る。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 磯本征雄 他9名: "インターネットによる院内学級における学習環境の改善"教育システム情報学会研究会報告. 2000,3. 23-28 (2000)
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[Publications] 野崎浩成,磯本征雄: "小中学校におけるネットワーク利用課金の分析"教育システム情報学会誌. Vol.17,No.1. 51-55 (2000)
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[Publications] 伊藤敏,磯本征雄: "マルチメディマ教材遠隔相互利用のためのホームページ利用"教育システム情報学会誌. 17,3. 359-366 (2000)