2000 Fiscal Year Annual Research Report
協調作業による生涯学習を支援するネットワークソディアシステムに関する研究
Project/Area Number |
12558014
|
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
伊藤 紘二 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (20013683)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 哲也 東京理科大学, 基礎工学部, 助教授 (80189703)
伊丹 誠 東京理科大学, 基礎工学部, 助教授 (70212983)
|
Keywords | 協調学習 / 生涯学習 / ネットワークメディアシステム / 問題解決支援 / 意味的インデックス / バリヤフリーHCI / 議論支援システム / JAVA-RMI |
Research Abstract |
今年度は、システムの主要な要素であるShareMediaとCAFEKSをそれぞれで、ネットワーク上での協調作業ができるものにすることができた。ともにメンバのクライアントにおけるHCIをJAVAで、また、ShareMediaの手がかり検索とCAFEKSの知識ベースは、サーバにおいてPrologで実装した。サーバクライアント間のやり取りは、JAVA-RMI(遠隔オブジェクトメソッドの直接起動)を用い、各クライアントとサーバにトランスレータを置く形で実装し、協調作業場で、任意のクライアントでの作業が他のクライアントの表示に直ちに反映される仕組みを実現した。 一方、分野独立な分散協調作業支援プラットフォームとして、議論支援の部分をタグのつけられるチャットと掲示板の両方で試み、さらに、共同作業場の任意の領域に囲みを描いたとき、それとチャットの中の該当位置にユニークな記号がつく仕組みを作って、図を指し示しながら議論して、同期的な記録がとれるようにした。タグとこうした記録を合わせて、協調グループがリフレクションを行うことを可能にしている。また、このプラットフォームは、やはりJAVA-RMIを用い、クライアントサーバ間のやり取りをトランスレータを置いて実装したので、上述したShareMediaとCAFEKSを、容易に、この議論支援の場と統合することができる。 HCIについては、このほか、オブジェクト部品の組み合わせとして学習者に作らせた図表現に、直接、記号や数値を入力させたものが、どのオブジェクトのどの属性に対するものかをシステムが認識できる仕組みを実装し、また、式の入力について、入力し易くその結果が適切に表示されるような機構に関する研究を行った。バリヤフリーHCIについては文献調査を行った。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 舟生日出男,伸丹誠,伊藤紘二 他3名: "知識の帰納的な獲得を支援するメディアベースシステムの開発と評価"電子情報通信学会論文誌. Vol.J83-D-I No.6. 588-598 (2000)
-
[Publications] H.Funaoi,M.Itami,K.Itoh, et al.2: "On Supporting Semantic Indexing in a Mediabase which Facilitates Collaborative Learning"Proceedings of ICCE/ICCAI,2000. Vol.1. 298-304 (2000)
-
[Publications] 伊藤紘二: "問題型に基く問題解決支援の研究について"電子情報通信学会技術報告. ET2000-8. 17-24 (2000)
-
[Publications] 川上清人,伊丹誠,伊藤紘二 他4名: "問題解決を支援する図表現・操作環境"人工知能学会的教育システム研究会. SI6-IES-28. 59-64 (2000)
-
[Publications] 川上清人,伊丹誠,伊藤紘二 他3名: "プランと解決事例によるガイダンスを行う学習支援システム"教育システム情報学会研究報告,言語知識処理応用部会. Vol.2000 No.4. 9-14 (2001)
-
[Publications] 渡辺卓摩,伊丹誠,伊藤紘二 他3名: "解決事例とプランを提供する協調学習環境"人工知能学会知的教育システム研究会. SI6-IES-31(発表予定). (2001)