Research Abstract |
2001年度は,生涯教育の議論支援と協調作業場をブラウザベースで構築する方法を検討し,ブラウザクライアントからのコマンドに対し,Webサーバ側が,レスポンスを保留しておき,サーバ側からクライアント側への通信は,この保留を解くことによって行うというプロトコルを開発した.この仕組みの上でクライアント側でアプレット,サーバ側でJAVAサーブレットを使うことにより,fire wallに妨げられることなく,かつポータブルな仕組みが作られる見込みが立った. また,プランニングをさせながら問題解決の支援を担当するCAFEKSについては,ポータビリティを考慮して,問題型に至るまで,全てをJAVAでプログラムすることを試みた.また,問題解決プランの形式を,例えば,電気回路の閉路が複数与えられたとき,それらに関する方程式を作るのに,どの閉路からでも,また,複数並行してでも実行でき,また,戻って追加も自由にできるように自由度を増やした.また,数式入力の整合性を単位をつかってチェックし,同類項簡約を用いて,正解と照合し,また,連立させた方程式を解いて,学習者の結果の入力とつきあわせることもできるようになった. さらに,セマンティックなアノテーションを手がかりにメディア表現された事例を検索し,関連を辿るのを支援するShareMediaについては,今回,手がかりに使われた意味フレームの接続情報を集めたフレームマップを自動作成して表示し,フレームマップを辿りながら,メディア表現の関連検索を行うことができるようにした.評価実験の結果,この方法は,検索を動機付けるのに大いに役立つことが分かった.今後,例題解法のメディア表現ベースに対するプランの手がかりについても,同様の試みをして行き,この場合,学習者をループにいれた例題解法のシミュレーションを行うといったactive annotationを開発して行く. 今年度は,また,加齢や肢体不自由で,マウス操作に困難がある学習者に対処するために,マウス操作に対するポインタの動きを,Fuzzy logicを組み込んだソフトウエアにより,個人に合わせた制御を行うシステムを試作し,研究をスタートさせた.
|