2001 Fiscal Year Annual Research Report
発音自動評価機能付きインターネット型日本語音声言語教育システムの国際運用と評価
Project/Area Number |
12558019
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
三輪 譲二 岩手大学, 工学部, 助教授 (60125664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水島 保孝 デイテル(株), 技術部・代表取締役社長(研究職)
佐藤 滋 東北大学, 留学生センター, 教授 (40137592)
今石 元久 広島女子大学, 国際文化学部, 教授 (80093574)
三矢田 勝行 松下電器産業(株), モバイル&ITS室, 主幹技師
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Keywords | 日本語教育 / 特殊拍 / 単語アクセント / 発音評価 / e-Learning / Java情報技術 / インターネット / 国際運用 |
Research Abstract |
いつでも、どこでも、だれにでも、手軽に利用可能な発音自動評価機能付きオンデマンド・ネットワーク型日本語音声教育システムを、LESSON/J(Japanese Language Education System for Speech on an On-demand Network)と名づけ、Java情報技術を統合して、独自に開発した。今年度は、発音評価システムにデータベース機能を強化し、e-Learningとして使用できるようにした。 特殊拍音声の発音評価では、動的計画法により学習者音声と教師音声との整合を取り、特殊拍の持続時間を推定し、聴覚実験に基づいた単語長正規化関数で正規化した後、事後確率に基づいた方法で、スコア値を算出する方法を改良した。また、単語アクセントの発音評価では、相対アクセント位置と対数基本周波数の傾きの音響特徴量により、アクセント型を自動判定する方法を改良した。 今年度は、ノート型パソコンにLESSON/Jシステムを組み込み、PAL/J(Portable and Advanced Learning for Japanese)として、米国サンノゼ州立大学の学生10名と岩手大学の留学生10名による先行評価実験を実施した。この結果、今回のシステムでは、データベースで成績管理をしたことで、学習履歴や不得意な項目を学習項目を、容易に知ることができるようになり、好評であった。しかし、ユーザインタフェースについては、さらに改善する必要があることが分かった。 このように、発音評価のネットワーク型日本語音声言語教育システムにおいて、学習教材と学習者成績を、リレーショナルデータベースを用いて管理する機構を取り入れることにより、最終年度の国際運用と評価を実施するための準備を整えた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 三輪 譲二: "日本語の特殊拍と単語アクセントのインターネット型発音自動評価システムの検討"日本語教育. 111. 120 (2001)
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[Publications] 稲葉生一郎: "「日本語らしい自然な発音」の実用的指導を目指して-音響音声実験の結果から-"日本語教育. 111. 119 (2001)
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[Publications] シュナイダー恵子: "Cyber Map Exercise II"日本語教育. 111. 127 (2001)
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[Publications] Jouji Miwa: "Net-Learning for Japanese Spoken Language Using Relational Database"JSAA(Japanese Studies Association of Australia) 2001. 218-219 (2001)
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[Publications] 三輪 譲二: "Java情報技術を用いた日本語音声言語教育システム"教育システム情報学会第26回全国大会 JSiSE2001. 335-336 (2001)
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[Publications] 三輪 譲二: "Java技術を統合したインターネット型日本語音声言語教育システム"情報処理学会 Interaction2002. 165-166 (2002)