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2002 Fiscal Year Annual Research Report

紙の感性機能を生かした高齢化社会向け紙系福祉・介護用品の開発

Research Project

Project/Area Number 12559001
Research InstitutionTHE UNIVERSITY OF TOKYO

Principal Investigator

尾鍋 史彦  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40012025)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 倉田 俊彦  静岡県, 富士工業技術センター, 主任研究員
江前 敏晴  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (40203640)
磯貝 明  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (40191879)
吉崎 学  静岡県, 富士工業技術センター, 技師(研究職)
Keywords不織布 / ウォータージェット / 面内変位分布 / レーヨン / マニラ麻 / 介護 / 摩擦感 / 紙
Research Abstract

マニラ麻パルプとレーヨンの混抄シートにウォータージェット(WJ)処理したスパンレース不織布を調製した。さらに、防水及び強度特性付与のための裏当て材としてポリエチレン(PE)のフラットタイプとエンボスタイプ、及びポリウレタン(PU)のシートをラミネートし、介護用シーツの試作品とした。この試作シーツの摩擦特性、引張変形特性などを測定した。さらに市販の木材パルプ100%のティッシュペーパーにPEをラミネートした市販品も含め、PUラミネートシーツ3種を特別養護老人ホームで試用してもらった。その結果、次のことがわかった。
(1)不織布面は、レーヨンに対しマニラ麻の配合率を上げると滑りやすく、ざらついた面になった。
(2)フィルム面は、PUよりPEの方が滑りにくく、エンボス加工は効果がなかった。
(3)指紋形摩擦子と不織布面の摩擦係数は、フィルムと布の間の摩擦係数よりも小さいことから、衣類が不織布面に触れる使い方では、PUラミネートシーツは布シーツの上で大きくずれてしまい、PEラミネートでは、多少ずれることが予測された。これは次の試用結果に一致した。
(4)試用結果として、シワやヨレが起きやすく、滑りやすくて困るが、使用直後から感じる暖かさがあるなど肌触りはよかった、という評価結果であった。ベッドを半分だけ起こしたときに、介護シーツとベッド上の布シーツとの間が滑りやすかったようである。
以上、低密度PEの裏当てによりベッド布シーツ上では滑りにくくなっており、試作品はほぼ完成した。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 江前敏晴, 浅川竜太, 尾鍋史彦, 吉崎学, 倉田俊彦, 深沢博之, 日吉公男: "パルプ繊維からなる介護用品向け不織布の触感に関連する物性"第15回繊維連合研究発表会講演要旨集. 135 (2002)

  • [Publications] 江前敏晴, 尾鍋史彦, 吉崎学, 倉田俊彦: "麻及びレーヨンパルプから調製した不織布介護シーツの特性"平成15年度繊維学会年次大会予稿集. (印刷中). (2003)

  • [Publications] 吉崎学, 倉田俊彦, 江前敏晴, 尾鍋史彦: "麻及びレーヨンパルプから調製した不織布介護シーツの試用調査"平成15年度繊維学会年次大会予稿集. (印刷中). (2003)

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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