2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12571043
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
今泉 容子 筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (40151667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 裕一 筑波大学, 機能工学系, 助教授 (40227947)
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Keywords | 映像 / 文法 / アジア / 日本 / 中国 / 韓国 / コマーシャル / 食シーン |
Research Abstract |
三年計画の海外学術調査の二年目にあたる今年度は、予定どおり、アジア文化圏における映像データ資料を収集することを主たる課題とした。初年度にも幾多の困難を報告したが、今回はアメリカのテロ事件の余波を受けて、九月〜十月に準備していた4件の外国出張をキャンセルする事態となった。海外でのデータ収集が主要な部分を占める研究にとって、データが収集できなければ意味がない。したがって、十一月以降は非常に精力的にアジアへ向かった。 今年度の中国(本土)、香港、台湾への映像データ収集の出張は、今泉容子(筑波大学文芸・言語学系)と中村裕一(同大学機能工学系)によって合計12回が実践され、膨大な量の映像データの収集が可能となった。昨年度はテレビCMを重点的に収集したが、今年度はCMデータに加えて、テレビで放映されるドラマや教養番組も視野に入れて収集にあたった。ただし、これまでどおり、「食シーン」の映像に焦点をしぼってデータ収集を行った。これらの膨大な量の映像データのほかに、あとに記載する2点の論文が、今年度の業績として挙げることができる。 これまでの二年間で収集した映像データを分類・整理しながら、日・中・韓の映像文法を客観的に検出することが、来年度の課題として残されている。映像文法に関して日・中・韓の比較を行うとき、異なるジャンルの映像どうしを考察しても的確な比較論が展開できないため、「食シーン」の映像にスポットライトをあてる方針はくずさないように心がけようと思う。
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