2001 Fiscal Year Annual Research Report
活動的な活火山ラバウル山カルデラのマグマの通り道の探査
Project/Area Number |
12573005
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澁谷 拓郎 京都大学, 防災研究所, 助手 (70187417)
佐竹 健治 産業技術総合研究所, 活断層研究センター, 地震被害予測研究チームリーダー
安藤 雅孝 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80027292)
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Keywords | ラバウル・カルデラ / 火山、地震、速度構造 / New Ireland / New Britain / Weitin Fault / Radiated Energy / Earthquake Sources / Earthquake Moment |
Research Abstract |
ラバウル火山観測所のイマ・イティカライが11月21日から30日にかけて京都大学防災研究所を訪れた。この間、われわれはラバウルの近くで起きた2000年のニューアイルランド地震に関する報告を準備した。この大地震(M8.0)はウエイティン断層を破壊し、5メートルにも及ぶずれを作り出している。現場は昨年訪れた。 ジェームズ・モリは3月17日から20日まで、RELACSの地震データについてオーストラリアの研究者たちと話し合うため、キャンベラのオーストラリア地質調査所(Geoscience Australia)を訪れた。入手したデータは京都大学でさらに分析が行われる。 ラバウル・カルデラの地震は、咋年設置した地震計によって観測が続けられている。カルデラ内の地震活動は非常に非活動的であるが、周辺地域で起きた無数の地震が記録されている。これらの記録はラバウル・カルデラ下のさらなる深部の構造を研究するために使われる。 神津島で集められたデータの分析も続けられている。三宅島、神津島間のマグマの貫入に関連する活動である。P波の始まりに関する分析はこれらの地震の初期破壊過程を理解するために使われる。この研究はサンフランシスコで行われたアメリカン地球物理学連合(American Geophysical Union)の秋期学会や日本地震学会など、いろいろな学会で発表されている。
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