2001 Fiscal Year Annual Research Report
熱帯林樹木(陸生フタバガキ科と海洋性ヒルギ科)の集団構造と進化
Project/Area Number |
12575002
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山崎 常行 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (10108649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪股 伸幸 九州大学, 大学院・理学研究院, 助手 (20301335)
仁田坂 英二 九州大学, 大学院・理学研究院, 助手 (60222189)
SZMIDT Alfred 九州大学, 大学院・理学研究院, 助教授 (70325497)
颯田 葉子 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 助教授 (20222010)
高畑 尚之 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 教授 (30124217)
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Keywords | Dipterocarpus / genetic diversity / population structure / mangrove / evolution / tropical forest |
Research Abstract |
熱帯林の調査と採集 2002年4月から5月にかけて約1ヶ月マレーシアの熱帯林でフタバガキ科植物の調査を行った。 採集場所:Engkabang, Semengoh National Park, Kubah National Park, FRIMArboretnm。 採集種:フタバガキ科Anisoptera 2種、Cotylelobinm 2種、Vatica 5種、Dipterocapus 7種、Hopea 7種、Shorea 29種 実験と解析 採集した材料はシリカゲルで乾燥し、九州大学でDNAの抽出、PCRでの遺伝子の増幅、遺伝子配列の決定を行った。今回の実験ではtrnLとtrnF遺伝子間のスペーサー領域の配列をABIPRISM自動シークエンサーを用いて決定した。上で調べた塩基配列に基づいて分子系統樹を作成したところ、我々のこれまでの結果と同じく、Hopea属はShorea属内に含まれた。2Shorea属は材木の性質に関して四つのグループ(Selangan Batu, Red Meranti, Yellow Meranti, White Meranti)に分けられるが、上記塩基配列による系統樹でも、統計的な信頼性は低いが、この4グループに分類され,材木の性質による分類と遺伝子解析の結果は一致した。 マングローブ林に関しては、これまでに行ってきたオヒルギの集団構造に関する研究結果をまとめ、現在国際雑誌に投稿中である。また、タイで採集したRhizophora apiculataとR. mucronataについては現在、最適な遺伝子領域を見つける作業を行っており、来年度は遺伝子解析を行えると考えている。
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