2000 Fiscal Year Annual Research Report
モンゴル草原植生の成立に及ぼす気候と遊牧活動の影響
Project/Area Number |
12575003
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
広瀬 忠樹 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90092311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
彦坂 幸毅 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10272006)
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Keywords | モンゴル / 草原 / 植生 / 気候 / 遊牧 |
Research Abstract |
海外調査(7月19日-9月22日)を以下の日程で実施した.調査には日本から広瀬(9月3日-9月9日の期間のみ)・大学院生3名,モンゴル側はアカデミー植物学研究所から3名,畜産研究所から1名,モンゴル国立大学から1名が参加.ほかに現地調査・試料処理補助要員としてモンゴルから学生3名が参加した.トゥメンツォフト,パルチザン,バヤンウンジュールの3カ所に設置した調査地において植生調査を行った.採取した植物の処理は科学アカデミー植物学研究所(ウランバートル)で行った.生産構造解析のために刈り取った植物は種に分け,それぞれの種について地表から層別に葉・茎・繁殖器官に分けて葉面積を測定し,乾燥重量を測定した.種組成解析のために刈り取った植物は種ごとに乾燥重量を測定した.気象・遊牧活動に関する資料収集.現地調査にあわせて,それぞれの調査地の遊牧民から聞き取り調査を行い,遊牧活動に関する情報をえた.畜産研究所・アカデミー等所蔵の文献から,遊牧の歴史・気候変化のデータを収集した.7月16日-24日,ロンドンで開催の会議に出席,あわせてイギリス牧草地の視察を行った.7月24日-9月4日にスタンフォード大学研究員のアンテン博士が研究協力者として,モンゴル草原群集の生産構造の解析に参加した.広瀬と大学院生1名は,ウランバートルで9月5日-7日に開催されたモンゴル科学アカデミー主催の国際シンポジウムCentral Asian Ecosystem2000に参加し,研究成果の発表を行った.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Anten NPR,Hikosaka K,Hirose T: "Nitrogen utilisation and the photosynthetic system."B Marshall,J Roberts (eds) Leaf Development and Canopy Growth. Sheffield Academic Press, Sheffield, UK.. 171-203 (2000)
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[Publications] Hikosaka K,Hirose T: "Photosynthetic nitrogen use efficiency in species coexisting in a warm-temperate evergreen forest."Tree Physiology. 20. 1249-1254 (2000)
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[Publications] Hikosaka K,Hirose T: "Nitrogen uptake and use of competing individuals in a Xanthium canadense stand."Oecologia. 126. 174-181 (2001)
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[Publications] Anten NPR,Hirose T: "Limitations on photosynthesis of competing indivduals in stands and consequences for canopy structure."Oecologia. (in press). (2001)