2000 Fiscal Year Annual Research Report
西洋中世盛期スコラ学から近代思想に至る、真理の本質変転に関する哲学史的研究
Project/Area Number |
12610012
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
渡部 菊郎 関西大学, 文学部, 教授 (30191810)
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Keywords | トマス・アクィナス / デカルト / 知と愛 / 能動知性 / アヴィチェンナ |
Research Abstract |
基本文献によるデータベース及び国内外の文献の所在、研究者の所在、連絡先等検索することが可能となり、研究の基盤が構築され始めている。 1 トマスからデカルトへの研究の推移を探求したが、トマス自身の中における問題の複雑さに気づき、同時に、デカルトとの対比の困難に気付いた。 2 トマス・アクィナスにおける認識と意志(知と愛)との共通基盤に関する論文を一編準備中である。 3 能動知性に関する問題に関しては、アヴィチェンナによる西欧中世世界への移入をも考慮しつつ、デカルトへ至るまでの研究はさらに必要とされよう。
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