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2000 Fiscal Year Annual Research Report

「津軽国学社中」の基礎的研究-国学と民俗学の間・平尾魯仙を中心に-

Research Project

Project/Area Number 12610047
Research InstitutionInternational Christian University

Principal Investigator

小島 康敬  国際基督教大学, 教養学部, 教授 (70101590)

Keywords平尾魯仙 / 平田銕胤 / 津軽国学社 / 幽府新論 / 平田国学
Research Abstract

本研究は津軽国学社中の実態を未翻刻資料の調査を踏まえて実証的に明らかにしようとするものである。本年度は津軽国学社中の中心メンバーである平尾魯仙に的を絞り、資料の調査と解読、分析を行ったが、具体的には以下の通りである。
1弘前市立図書館所蔵の平尾魯仙の多くの著述を調査し、その全体の概要を把握した。必要と思われるものは撮影複写し、収集した。
2同図書館が所蔵する魯仙の書簡を調査し、複写収集した。
3青森県立郷土館が所蔵する魯仙の書簡を収集した。
4同館が所蔵する平田銕胤の津軽門人宛への書簡を収集した。
5国会図書館が所蔵する『新論草稿』及び『魂のゆくへ』を調査した。その結果これらは弘前市立図書館所蔵の『幽府新論』の草稿段階にあたる魯仙の自筆原稿であることが確認でき、『幽府新論』が相当の準備の上で著されたものであることが判明した。
6無窮会文庫が所蔵する『幽府新論』上下合冊本を調査した。その結果これは弘前市立図書館蔵の自筆本である『幽霊新論』八巻のうち、欠本にあたる巻一・巻二であり、魯仙の自筆本であることが確認できた。
7上記収集資料のうち、書簡の解読と分析を行った。その結果、書簡類からは銕胤と津軽国学グループとの書簡による密接な交流や『幽府新論』が銕胤の披見を請うて銕胤のもと送られている事など、その間の消息が具体的に判明した。
8上記収集の著作のうち『幽府新論』を解読分析した。その結果、この著述が平田篤胤の思想の決定的影響化にあって、篤胤の幽冥論を和漢の著作や民間伝承の中で実証しようとする意図で著されたもので、思想史的価値の高い著作であるとの確証を得た。
9『幽霊新論』のデーターベース化を考えて、入力作業を遂行中である。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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