2000 Fiscal Year Annual Research Report
西洋の工芸博物館の比較研究-デザイン・ミュージアムの原形・日本の博物館の史的モデルとして-
Project/Area Number |
12610054
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤田 治彦 大阪大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (00173435)
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Keywords | 工芸博物館 / 産業博物館 / シュトゥットガルト / トリノ / 日本美術 |
Research Abstract |
国立国会図書館、国立公文書館、東京大学付属図書館、東京外国語大学付属図書館、京都工芸繊維大学付属図書館など、国内での史料調査を踏まえ、平成12年の12月にイタリアとドイツで調査研究を実施した。ミラノおよびトリノにおいてイタリアにおける工芸博物館および産業博物館創設に関する史料を入手した。またドイツでは、シュトゥッツガルトにおいて、同地の工芸博物館の創設および、そのための日本の美術工芸品の収集に関する史料を入手し、分析中である。 ヨーロッパ大陸における工芸博物館創設の引き金となったイギリスの動向に関する史料としては、1851年のロンドン万国博覧会の公式報告書であるExhibition of the Works of Industry of All Nations,1851,Report by Juries,1852,Londonを入手し、近代工芸史上重要な"Supplementary Report on Design"についての分析に着手した。この分析は、次年度の本研究でも継続され、ドイツ、フランス、イタリアなどの19世紀工芸運動に関する史料と比較検討される。
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Research Products
(1 results)