2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12610090
|
Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
田多 英興 東北学院大学, 教養学部, 教授 (90045675)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 敏子 東北大学, 医療技術短期大学部, 講師 (90271957)
相川 利樹 東北学院大学, 教養学部, 教授 (10221029)
高橋 彌穂 東北学院大学, 教養学部, 教授 (90004671)
|
Keywords | 瞬目 / 系統発生 / 個体発生 / 個体差 / 性差 / 眼瞼の比較 |
Research Abstract |
平成12年10月に追加交付を受け,急遽正式の研究計画を立てて,開始したばかりなので,まだ本格的な段階には入っていない.今日までに実施してきたことは,(1)画像解析に最適な編集装置の選択購入とそのマシーンの操作法の習得,(2)動物の瞬目に関する文献と知識の集積,(3)瞬目の系統発生に関する実証研究と実施できる動物園とその方法の探索,などである.その結果,(1)については既に機械を購入した上で,かなりの程度ビデオの資料解析のための技術を習得した.(2)については直接の文献は全部が外国の文献であるが,10篇ほどの集まり,知識を集約しつつある.(3)については,仙台の八木山動物園,東京の上野動物園,そして犬山にある京都大学霊長類研究所,にお願いでする予定である.そして,仙台と東京の動物園には既に数回ずつ通い,研究方法の模索とビデオの撮影法の習得に努めている.この2つの動物園では,霊長類を除く進化の早い段階の動物を中心にその瞬目活動をビデオ撮影をすることにし,比較研究としては最も興味の持てる霊長類については,霊長類研究所の協力を得たいと考えている.霊長類研究所は3月下旬に訪問することが許されていて,そこで研究の可能性が探られるが,そこでは,系統発生的な比較研究以外に,性差や個体差,それに発達差なども視野に入れた資料の収集が望めるので,ぜひともご協力を得たいと考えている.最も期待している現場である. 次年度からはこれらの基礎的な問題を処理した上で,動物園に通い,ひたすら資料収集に邁進して,平行してデータ解析も行う予定である.
|