2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12610090
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
田多 英興 東北学院大学, 教養学部, 教授 (90045675)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 敏子 東北大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (90271957)
相川 利樹 東北学院大学, 教養学部, 教授 (10221029)
高橋 彌穂 東北学院大学, 教養学部, 教授 (90004671)
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Keywords | 瞬目 / 系統発生 / 個体発生 / 性差 / 個体差 / 眼瞼の発生 |
Research Abstract |
初年度に購入した画像処理・編集装置の技術の習得にある程度の時間をかけた以外は,3つの動物園に通ってもっぱらデータの収集に明け暮れた.仙台の八木山動物園,東京上野動物園,それに愛知県犬山の京都大学霊長類研究所である.八木山動物園には2回,上野動物園は都合5回,霊長類研究所には3回訪れた.霊長類までの下等動物については,仙台と上野動物園でほぼ目標は達せられる見通しである.霊長類に関しては特に念入りに記述したいので,都合3回の調査で,附属のモンキーセンターに居る約90種の霊長類をひとつも落とすことなく記録している.ただし,ビデオ撮影の非常に困難な動物も多く,正確な記録を期してなお努力を重ねている. なお,京都大学霊長類研究所の松沢教授と友永助教授には全面的に研究の支援をしていただいている.さらに,新しい研究協力者として,仁愛大学の大森慈子助教授,岐阜大学の広川助手,それに名古屋大学文学部の大平助教授を得て,特に霊長類研究所での調査には全員で当たっている. 残された問題は,記録の取りにくい動物の瞬目を以下に効率よく,かつ正確に記録するかという問題を克服すること,性差・個体差の記述がどこまで必要かという問題,系統的に何を比較するのか(瞬目の頻度・速度,上眼瞼・下眼瞼・瞬膜の動き,眼球・身体運動との連動など),という問題などで,ビデオ研究における次年度の課題である.さらに,松沢先生や研究協力者の支援を得て,霊長類研究所内での実験的な設定の中での研究にも発展させたいと考えている.
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