2001 Fiscal Year Annual Research Report
発達障害児に対する言語発達評価法の開発と適用に関する研究
Project/Area Number |
12610117
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
林 安紀子 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (70238096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 一成 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (50293006)
橋本 創一 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10292997)
大伴 潔 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (30213789)
菅野 敦 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10211187)
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Keywords | 言語発達 / 評価法 / 発達障害児 / 聴覚的理解 / 表出 / コミュニケーション |
Research Abstract |
本研究では、(1)発達障害児の言語に関わる諸側面を総合的に評価する新たな言語発達検査法を開発すること、(2)これを用いて健常乳幼児における日本語習得過程を明らかにすること、(3)障害児への適用を通じて教育場面における有用性を実証すること、を目的とした3年次計画の研究である。2年目の今年度は、昨年度に試作した、0歳〜6歳児までの言語発達評価課題を、以下の地区(研究協力)において全国的に健常児に実施し、データを収集した。 1.北海道(北大)、2.東北(岩手大、山形大)、3.関東(筑波大)、4.北陸(上教大)、5.東海(岐阜大)、6.近畿(兵教大)、7.中国(山口大)、8.四国(香川大)、9.九州・沖縄(福教大、琉球大)、10.東京(学芸大) さらに、新たに「コミュニケーション」課題の追加試作を行った。この課題は、昨年度作成した「聴覚的理解」及び「表出」に加えて、第3の言語評価の観点として取り入れた。この評価領域を取り入れることによって、学習障害、広般性障害のスクリーニングに役立つ可能性がある。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 林 安紀子: "音声知覚の発達と言語獲得"音声研究. 5.1. 88-91 (2001)
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[Publications] Akiko Hayashi: "Developmental change in auditory preferences for speech stimuli in Japanese infants"Journal of Speech, Language, and Hearing Research. 44. 1189-1200 (2001)
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[Publications] 林 安紀子: "無意味語のリズムパタンに対する乳児の感受性の発達"東京学芸大学特殊教育研究施設研究年報. 2000. 67-74 (2000)
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[Publications] 大伴 潔: "健常児と言語発達遅滞児における接続表現の発達-連続絵説明課題を通して-"東京芸術大学特殊教育研究施設研究年報. 2000. 1-8 (2000)
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[Publications] Kiyoshi Otomo: "Material responses to word approximations in Japanese children's transition to language"Journal of Child Language. 28. 29-57 (2001)
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[Publications] 大伴 潔: "発語の著しい不明瞭さに関する研究動向-理解に比べて表出が困難である表出性言語発達遅滞の機序と支援法-"特殊教育学研究. 39・2. 79-84 (2001)