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2000 Fiscal Year Annual Research Report

割合概念におけるインフォーマルな知識と認知的障害の分析

Research Project

Project/Area Number 12610135
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

吉田 甫  宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (80094085)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 添田 佳伸  宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (00197005)
栗山 和広  九州保健福祉大学, 教授 (10170094)
宇田 廣文  宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (50040994)
Keywords割合 / 繰り方略 / インフォーマルな知識
Research Abstract

平成12年度は、以下のような研究をおこなった。
割合に関するインフォーマルな知識を解明するために、割合を未だ学習していない4(N=124),5年生(N=137)を対象にした。用いられた課題は、割合の意味、割合の量的表象、第2用法の3種類である。意味課題での問題は、(1)康男君は、シャツを買おうと思っています。Aデパートでは、ほしいシャツが30%引きで売っています。Bデパートでは、ほしいシャツが20%引きで売っています。どちらで買った方がやすいでしょう?、(2)康男君は、「僕の答は100%正しい」と言っています。この言葉は、以下のどの意味でしょう、半分くらい正しい、だいたい正しい、全部正しい。これ以外に、さらに2間が用いられた。量的表象では、同じ大きさの図の50%、75%、25%、90%に斜線を引き、それぞれの大きさを%として問う問題である。第2用法では、(1)40人乗りのバスで50%の人数は?、(2)20人乗りのバスで25%の人数は?、(3)80人乗りのバスで75%の人数は?、などである。これらの問題は、一斉テストの形式で実施された。その結果、割合の意味の正答率はは、4年生で72%、5ねんで92%であった。量的表象の正答率は、4年で32%、5年で61%であった。さらに第2用法の正答率は、4年で24%、5年で47%であった。とくに割合を学習していない5年生とすでに学習が終わった6年生とでは、これらの課題における正答率に差が見られなかった。こうして、割合を公的に学習していない4年や5年生は、割合の基礎となる意味や量的な表象についてのインフォーマルな知識をかなりな程度獲得していることが、明らかになった。さらに、普通は公式を学習した後で解決可能となる第2用法の問題でも、未だ学習していない5年生ではインフォーマルな知識を利用して解決可能であることさえも、実証された。

Research Products

(1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 吉田甫: "割合の問題解決におけるインフォーマルな知識の利用"宮崎大学教育文化学部紀要. Vol.2. 123-133 (2000)

URL: 

Published: 2002-04-02   Modified: 2016-04-21  

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