2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12610165
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
宇田川 拓雄 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 教授 (30142764)
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Keywords | 社会学教育 / 高等教育 / 社会学会 / アメリカ社会学会 / 80年代の教育改革 / 制度化 / インタビュー / 大学改革 |
Research Abstract |
1 2002年8月 (1)アメリカ社会学会年次大会(シカゴ市)においてSection of Undergraduate Educationを中心に、教育に関する研究発表の部会に出席し資料収集を行った。 (2)Theodore Wagenaar, Dean Dornらに面会、研究成果のレビューを受けた。 2 2003年2月〜3月(アメリカ合衆国ワシントンDC及びボストン市への旅行) (1)合衆国連邦政府教育省のFIPSE(高等教育改善支援助成課)を訪問し、高等教育支援プログラムについての情報を収集した。Hans O. Maukshらは1972年にこのファンドを得て教育改革を開始することができた。1970年代にアメリカでは連邦政府レベルから大規模な高等教育改革のプログラムが実施されはじめ、その裏付けとなった法案の成立にはモイニハン上院議員など政治家の強力な支援があったことが明らかになった。ファンドの初代ディレクターのVerginia Smithは卓越した指導力で、その後のFIPSEファンドの基盤を築いた。 (2)アメリカ社会学会本部を訪問、1970年代における資料を調査した。利用可能なものは少数で、大部分の資料は州立ペンシルバニア大学にアーカイブとして寄贈されたことが分かった。 3 今後の研究の展開について これまでに面会した多数のアメリカ人社会学者との対話の中で、本研究の学術的な意義がきわめて大きいことが明らかになった。今年度で本研究は終了するが、あらたに明らかになった次の3つのテーマについて今後展開を検討したい。(1)日本の大学における社会学ティーチングの制度化とその実情の研究、(2)州立ペンシルバニア大学のアーカイブの研究、(3)FIPSEの成果の研究
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