2000 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル化状況下での地域社会および地域産業の再編成
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12610171
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| Research Institution | Shinshu University |
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Principal Investigator |
村山 研一 信州大学, 人文学部, 教授 (80115378)
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| Keywords | グローバル化 / 地域産業 / 農産加工 / 農業集落 / 内陸地域 |
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| Research Abstract |
本研究の目的は、経済のグローバル化が地域産業の社会的基盤にどのような変化を及ぼしつつあるかを、地方社会の就業構造と農業経営者および工業部門の小企業家層の動向に焦点を絞って究明することにある。平成12年度においては、主として以下の様な手順で調査・研究を実施した。
1.既存統計をもとにして、全国諸地域の長期的発展動向について資料整理と分析を行った。今年度においては、人口と工業の長期的趨勢に関して地域間比較を行い、1980年代以降の時期の特徴を明らかにすることに重点を置いた。また、今年度の分析結果を、「内陸地域」と他の諸地域との比較という視点から、論文にまとめた。
2.世界システム論および世界都市論の視点から、経済のグローバル化が周辺地域(世界の周辺地域と国内の周辺地域)をどのように変容・再編させるかについて、諸文献をもとに論点整理を行った。
3.実態調査については、今年度は農業と農業関連産業(観光、農産品加工等)に焦点を絞って、2カ所を選定して調査を実施した。第一の調査地としては新潟県津南町の山間地域を選び、農業を中心とした産業構成の持つ可能性について調べた。第二の調査地としては、野菜と畜産の産地である宮崎県都城市を選び、農業と農産加工の結びつきと地場産業の実態について調査を行った。津南の場合には、周辺地域の地場産業の衰退にも関わらず、農業中心の地域振興が一定の成果をおさめてきたことが確認できたが、グローバル化の影響は未知数である。都城については、農業に関しても垂直的統合が急速に進む一方で、産地間競争が国際的規模で広がりつつあることが確認できた。この2カ所については、次年度以降も調査を継続する予定である。
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