2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12610179
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
鈴木 譲 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (40281753)
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Keywords | 法律観 / 倫理観 / 時系列分析 / 国際比較調査 |
Research Abstract |
平成12年度は、法律観と倫理観に関するデータ、および、参考資料を収集し、ある程度の計量分析を行った。分析のための調査データは、ISSP(International Social Survey Program)の1985年から1995年のデータが市販されているので、これをドイツからCD-ROMの形式で購入した。また、計量分析のために必要な情報処理設備については、コンピュータ、統計解析ソフトウエアなどを中心として、必要なものを購入し分析のための環境を整えた。参考資料に関しては、法律観と倫理観との関係を扱った書籍類を検索し購入した。計量分析に関しては、具体的な分析モデルの設定に入る前に、1985年から1995年までの調査における質問を吟味して、どの年度の調査データを用いることが最も適切であるかを検討した。ISSPの調査は毎年テーマが設定されており、共通の質問項目ももちろんあるが、テーマに応じて多くの質問項目は変更されている。法律観と倫理観との関係を分析するためには、「政府の役割」をテーマとした場合が最も好ましく、このテーマは1985-1995年の期間に2回設定されている。従って、分析方針としては、この2年に焦点を絞りどの様な変化が見られるかを時系列的に分析することとした。但し、他の一般的質問項目に関しては、毎年共通のものがあるので、これらについては期間全体を通しての分析が可能である。期間全体を通した分析の場合には、通常の時系列多重回帰分析が適用できるが、特定の2年だけに焦点を絞る場合にはこの手法は適用しにくいので、別の方法を考案すべく思索中である。計量分析の残余部分と、質的分析については、平成13年度に引き続き行う予定である。
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