2001 Fiscal Year Annual Research Report
アフォーダンス概念の拡張によるグローバルでローカルな環境のデザイン
Project/Area Number |
12610199
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
小川 葉子 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (70286649)
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Keywords | グローバライゼーション / ローカル / 環境 / デザイン / ミクロ空間 / 居住 / 高齢化 / 未来 |
Research Abstract |
グローバライゼーションが進展する社会のなかでローカルな環境もまた変容をまぬがれない。そのような認識のもと、本年度は超局所的なミクロ環境のありかたが、将来どのように変化するのか、その際そこに居る行為者自体も高齢化するなかで、環境とどのような関係をとりむすぶのかを立案するプロジェクトをすすめることとなった。手順は以下の通りである。とりわけ、理工学研究科院生とメディアコミュニケーション研究生の共同で行った。 (1)未来を描いた視覚表象および物語を含む過去の映画を視聴および討論の材料とすることで、まだ見ぬ未来のヴィジョンを具現化する視覚イメージを創案する。 (2)学際的な文献により、(1)のアイデアを支援する。主に、組織論、アフォーダンスについての文献と環境デザインの文献を相互に比較検討する。 (3)現状で情報環境創造の中心的な2つのアイデア、「コビキタス・コンピューティング」と「タニジブル・ナディア」の既存研究を批判しつつ、50年後の自分たちが居住するミクロ環境の詳細な案を作る。 (4)三田祭展示において(3)(今回は渋谷とスイスを拠点として想定)を模型として実物大で作り、実際に訪問客とともに環境を体験する。 (5)(4)について評価ならびに批判検討する。 これをふまえ、来年は個室環境をふまえ、公的空間の未来像デザインに発展させる予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] OGAWA NISHIAKI, Yoko: "Global Communication as Teleopoiesis : recursivity and negotiation of talking time-spaces in global-local relations"Oxford Kobe Seminars The International Symposium on Immigration policy in Japan, EU and North America Seminer Program and Pre-print of Papers(St Catherine's College CUniversity of Oxford)Kobe Institute. 142-144 (2001)
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[Publications] OGAWA NISHIAKI, Yoko: "Tokyo Style, or, The Prospect of Living Otherwise : Mobility, Dwelling and Technologization of Micro-environmcnt in Tokyo Metropolis"Fashioning the Future : Science, technology and Visions of Progress 4S Conference 2001, Society for the Social standing of science, Conference Program and Abstract book. Nov.1-4, 2001. 9 (2001)
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[Publications] 小川(西秋)葉子: "環境・メディア・表象のリフレクシヴ・コミュニケーション:1940-1950年代アメリカ都市映画をとりまく言説編成を中心に"第74回日本社会学会大会報告要旨(2001年11月24日,25日 開催校一橋大学). 96 (2001)