2002 Fiscal Year Annual Research Report
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12610278
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| Research Institution | Aichi Prefectural University of Fine Arts and Music |
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Principal Investigator |
志村 廣明 愛知県立芸術大学, 音楽学部, 教授 (60141446)
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| Keywords | 大正自由教育 / 教室環境構成 |
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| Research Abstract |
本年度は、補足的な資料調査をしたうえで、平成12年度から平成14年度の3年間に収集した資料をもとにして、「科学研究費補助金研究成果報告書」の作成に力を尽くした。教育の実践が展開された場所がどのような実態であったのかという点の究明は、その実践を支えた基盤を明らかにするために重要であると思われる。こうした考えから、教育方法の在り方と関連させて教育の環境構成の問題を究明したいと考えた。とくに現場の教師が机の配置や壁面の掲示等においてどのような工夫を凝らし、旧態依然の教室をどのように教育的に作り替えようとしたのかについて考察を加えた。教育環境や教室空間は、これまで本格的に検討されて来なかった分野であるので、まず基本的な資料を提示することに重点を置いた。
本報告書において考察の対象としたのは、1920年代の大正自由教育運動をリードした師範学校附属小学校・私立学校の教育環境と大正自由教育の教育思潮に触発された公立小学校における教室環境構成の試みである。しかし、すべてを網羅的に検討することができないので今回は、師範学校附属小学校の事例として奈良女子高等師範学校附属小学校を、そして私立学校の事例として、成城小学校・幼稚園、自由学園女学校・小学校、池袋児童の村小学校、芦屋(御影)児童の村小学校、自由ケ丘学園小学校・幼稚園・中学校並びにトモエ小学校・幼稚園を取り上げた。さらに、公立小学校の事例として、東京市麹町区番町尋常高等小学校を検討した。
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