2001 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ及びわが国における教育福祉専門職の養成・資格制度の比較研究
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12610279
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| Research Institution | KYOTO PREFECTURAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
吉岡 真佐樹 京都府立大学, 福祉社会学部, 助教授 (80174895)
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| Keywords | 教育福祉 / 社会的教育学 / 教育専門職 / 福祉専門職 / ドイツ連邦共和国 |
| Research Abstract |
ドイツ連邦共和国ベルリン市およびフランクフルト市での資料収集および調査の結果から、概ね次のような成果を得た。 1.社会的教育職の養成・資格制度の歴史的系譜は、20世紀初頭以来の、(1)幼稚園教師の養成・資格制度、(2)ブルジョア女性運動穏健派によって展開されたソーシャルワーカー養成運動、(3)政府による「青少年育成」政策、そして(4)少年法改革と連動した「青少年教護」の政策と運動、の4つに区分して整理することができる。 2.今日、各地の社会福祉系大学ではカリキュラム改革が精力的に行われており、その中で学問的な核とされる「社会的教育学」の構成をめぐる議論が活発に展開されている。その内容は、この用語の概念・定義を焦点とした第1段階の時期を過ぎて、各大学での教育実践の経験に基づく、より具体的なテーマを論点としている。 3.「社会的教育学」の議論と並行して、近年、教育福祉分野の新たな研究課題として「異文化間教育」への取り組みが活発化している。この分野もこの間の実践経験の上に、新たな理論的パラダイムの構築が積極的に試みられている。 4.高度「専門職養成」を目的とする社会福祉系専門大学のカリキュラムと教育方法は、実際、総合大学のそれとは相当異なっている。個別大学ごとに実態は多様であるが、共通して長期の実習を課していること、そしてそこでの実践体験をもとに学位(ディプロム)論文を作成させていることが大きな特徴である。これらの点は、わが国の養成制度と比較する際に重要な論点となろう。また学位論文のテーマ・内容・水準は、わが国場合の卒論と修論の中間程度に位置づけられるような印象をもった。 わが国の教育福祉専門職の養成・資格制度の現状については、現在、集約・整理作業を試みている。しかし中心的対象のひとつである教員養成系学部は、今回の独立行政法人化等の大学制度改革の中で激動の渦中にあり、状況は流動的である。他方、引き続く不況と地方公共団体の財政難の中で、教育福祉専門職の雇用状況・形態はきわめて悪化している。当面、このような状況を含み込んだ上での分析作業が求められている。
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